氣質診断は「一般社団法人 氣質診断士協会」が提唱する、人が生まれながらに持つ先天的な特徴や個性である「氣質」を読み解く診断です。

氣質とは

氣質とは、人が生まれながらに持つ先天的な特徴、個性のことです。

考え方や感性、行動パターンなど、一人ひとり異なる「その人らしさ」のことをパーソナリティ(人格)と呼びますが、氣質はパーソナリティを形成する要素の中でも、中核として位置づけられるものです。

氣質は人生経験の中で後天的に身につけるものではなく、この世に生を受けたその時から「生まれ持ったもの」として備えているものです。氣質を探ることで、過去の体験や人間関係などの環境要因では説明のつかない「その人らしさ」を知ることができます。

陰陽五行説

氣質診断の背景理論となっているのが、古来から伝承されている「陰陽五行説」です。「陰陽説」と「五行説」が組み合わさって「陰陽五行説」として普及しています。

陰陽説

陰陽説とは「万物は陰と陽に分かれる」とする考え方で、二元論的な思考の古典とも言える理論です。非常に古い歴史を持ち、少なくとも紀元前6世紀頃には存在していたとされています。3,000年以上前から存在するとする説もあります。

日と月、昼と夜、光と影、男と女・・・といったように、さまざまな物事が陰と陽の位置づけで捉えることができます。人が生まれながらに持つ「氣質」にも、陰と陽があり、これが個人の考え方や姿勢、行動パターンに表れます。

自分や家族、友人や同僚など、周囲の人々の氣質の陰陽を把握することによって、人間関係で生じる様々な衝突や誤解、すれ違いなどの原因を理解することができます。

五行説

五行説とは「万物は、木・火・土・金・水の5要素のいずれかに属する」という考え方です。こちらも歴史は古く、中国の春秋戦国時代(紀元前770年〜前221年まで)に生まれたとされています。五行説の特徴は、それぞれの要素同士が互いに影響を与え合う関係性を持つという考え方をする点です。

「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生じる」として、一方の要素が他方の要素を支えたり、生み出したりする関係にあるものを「相生(そうしょう)」と呼びます。木は燃えて火になり、火が燃えた後の灰は土へ還り、土が積もってできた山から金属がが産出され、金属が冷えると水を生み出し、水が木を育むという意味です。

かたや、「木は土に剋ち、土は水に剋ち、水は火に剋ち、火は金に剋ち、金は木に剋つ」として、一方の要素が他方の要素を抑えたり、弱らせたりする関係にあるものを「相剋(そうこく)」と呼びます。木は土の養分を吸い取り、土は水を濁らせ、水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切り倒すという意味です。

このように、要素間に特有の関係性があることから、氣質によって相性の良し悪しといった人間関係を分析することができます。なお、一般的には相剋は「相性が悪い」という意味合いで語られることが多いですが、相いれず反発し合う要素だからこそ、人間を成長させてくれると捉えることもできます。

陰陽説と五行説は、同じ時期(といっても期間の範囲が長いですが)にそれぞれ別のものとして生まれ、後に組み合わさって「陰陽五行説」となりました。この理論が中国から日本に渡ってきたのは、5世紀から6世紀頃にかけてとされており、暦とともに伝わったとされています。そのためか、「陽」を「日」、「陰」を「月」として、五行と組み合わせると「日・月・火・水・木・金・土」となり、曜日を表す概念となります。陰陽五行説は、今なお日本人の生活に深く根ざしている考え方と言えるでしょう。

氣質診断とは

陰陽説と五行説を掛け合わせると、10パターンの類型ができます。陰と陽がそれぞれ異なる意味を持ち、五行の要素がそれぞれ異なる性質を持つため、掛け合わせることで10パターンの異なる特徴が作られます。

人が生まれながらに持つ氣質の個性を、生年月日によってこの10パターンのいずれかに分類するのが氣質診断です。氣質診断士協会では、陰陽と五行の掛け合わせ10パターンにそれぞれモチーフを設けています。このうちのどれに分類されるのかは、生年月日によって決まります。

生年月日を用いるとまるで占いのようなイメージを受けるかもしれませんが、氣質診断は易学的統計によって導かれたパターン分類です。あくまでも統計的に「この暦に属する人には、こういう傾向、特徴がある」という仮説を導き出しているものだと言えます。とはいえ、生育環境などの後天的な条件では説明のつかない「生まれながらの自分らしさ」を知る手がかりとしては、とても重宝する情報です。

どんな人でも、自分の先天的な特徴を知る手がかりとして確実な情報を持っている人はいません。氣質診断は自分自身を理解し、周囲の人たちを理解する有効な手がかりとなります。家族や組織など、複数の人からなる人間関係の分析に、陰陽五行説由来の氣質理論(相性や相剋)を用いることで、コミュニケーションや協働作業が円滑に進むようになることもで期待できます。

氣質診断を受けるには

氣質診断士協会のホームページにあるリンクより、簡易的な診断を行うwebシステムへアクセスできます。システムに生年月日を入力するだけで、あなたの基本氣質が10パターンのどれに該当するのかを確認することができます。

ただし、webシステムで確認できるのはあくまでも基本氣質が10パターンのどれに該当するかということだけです。当然ながら、人の個性は10パターンの分類だけで収まりきれるほど単純なものではありません。一人ひとりがもっと複雑な個性を持っています。

氣質は1つの基本氣質に加えて、暦としての生年月日が持っている6つの星のバランスによって形成されています。星の一つひとつが陰陽五行の意味を持っている(10通りある)ため、6つの星の組み合わせは理論上10の6乗(=100万通り)が存在します。この星の組み合わせから、一人ひとりの個性を読み解き、分析と解釈を行うのが本格的な氣質診断です。

まずは氣質診断士協会のwebシステムから簡易診断を実施してみてください。ご興味を持たれた方、より詳しく知りたい方は、下記のフォーム本格的な診断をお申し込みください。

氣質診断のお申込み

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