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2015.5.22
経営コンサルタントとして再就職し、早く現場に出るべく勉強を重ねている中で、企業や組織の経営課題を解決するさまざまな理論やノウハウを目にしています。すでに知っているものもあれば、はじめて見かけるものもあります。
いろいろ見ていて思うのは、「こうした企業や組織向けに作られた理論、ノウハウ、ツールの多くは、個人のあり方を考える上でも適用できそうだな」ということです。
少子高齢化、グローバル化、技術の進歩などによって、周囲の環境が急スピードで変化する現代において、多くの企業は自社の生き残りをかけて、戦略を立て、戦術を練って、計画的に事業に取り組んでいます。
自社のリソース(資源)や外部の環境を分析し、経営戦略・戦術を描き、それに基づいた計画を立てる。そして、それを遂行しようとすることで明るい未来を描くのです。
もちろん、それをやったからといって、必ずうまくいくとは限りません。しかし、少なくとも計画を立てそれを実行しようと試みれば、PDCAサイクルを回すことができます。うまくいかなかったとしても、状況を把握し、次の手を考えることができるようになるのです。
一方で、著しい環境の変化が影響を及ぼすのは、企業や組織だけではなく個人も同じではないかと私は考えます。
企業や組織が環境変化の荒波を乗り越えて、業績向上や生き残りに取り組むのと同様に、一人ひとりの人間もまた、自分の明るい将来、幸せを得るために、ビジョンを描き、戦略を練る必要があるのではないかと私は思います。
自分の仕事と人生のプランを自ら設計し、決定することを「キャリアデザイン」と言いますが、キャリアデザインでやるべきことは経営戦略の立案と基本的には同じです。
言い換えれば、「キャリアデザイン=自分自身を経営する」ということです。
そして、自分の経営をしてくれる人は、自分以外にはいません。あなたの経営課題は、誰も解決策を示してくれません。あなた自身がやるしかないのです。
成長している企業や組織ほど、この戦略・戦術の立案に優秀な人材を投入し、時間と労力をかけているものです。
個人のキャリアデザインも同じこと。どんなに環境変化が激しくても、しっかりと時間をかけて将来に向けた戦略や戦術を練った上で将来に臨むことで、なりたい自分になり、やりたいことをやり、望んだ人生を送る道は開けてくるのではないかと、私は思います。
「あなたの経営者は、あなた自身です」
本日も、最後まで読んでいただきありがとうございました。