*当社で取り扱うインバスケット教材は株式会社インバスケット研究所様の製品です。

インバスケットの概要

インバスケットとは、架空の職場シナリオで参加者が受け取る様々な文書やタスクを処理することで、意思決定や問題解決能力を評価・育成するトレーニング手法です。参加者は制限時間内に多くの課題を解決する必要があり、実務に近い形で能力が試されます。

インバスケットの特徴

1. 実践的なシミュレーション

現実の業務に近い状況を再現し、実務に即した問題解決や意思決定を行います。多様なシナリオを通じて、マネジメント能力を評価し、鍛えることができます。

2. 時間制限とプレッシャー

限られた時間内(無理のある設定)での対応を求められるため、参加者がどのような判断や意思決定をする傾向にあるかが明るみになります。演習を通じて、日頃の仕事ぶりからは必ずしもわからない、土壇場での底力が確認できます。

3. 評価(スコアリング)

演習の結果をもとに、回答者のマネジメント能力を評価し、定量的に表現します。また、回答結果に基づくフィードバックが行われ、回答者の強みや改善点が示されます。客観的な評価基準に基づいて能力を評価するため、公正な評価が可能です。

マネジメントスキルの可視化ができるため、昇進や登用の判断基準、昇格試験として使用されることもあります。

演習の取り組み結果を採点し、ビジネスパーソンとしての能力をアセスメントします。

インバスケットで測定される10の能力

問題発見力目標とのギャップだけでなく、本質的な問題点や組織課題を形成する能力
問題分析力仮説を立て、それを立証・確認するために必要な情報を効果的に収集したり、問題の原因を究明したりする能力
創造力従来の枠組みを破る考え方や、さまざまな情報を組み合わせた対策・アイデアなどを出す能力
意思決定力論理的に意思決定を行い、それを明確に他者に伝える能力
洞察力全体の流れや背景、他の案件との関連性などを把握し、案件を処理する能力
計画組織力部下や組織を有効に活用し、効率的・効果的に組織を運営する能力
当事者意識自分やチームに何が求められているかを察知し、自分で主体的に意思決定を行う能力
ヒューマンスキルコミュニケーション・感受性・コーチングなどの、人間関係に関する能力
生産性限られた時間の中で、多くの案件を効率的に処理する能力
優先順位決定力業務の重要度を考慮して、案件処理すべき順番を考える能力

インバスケットを活用した人材育成の効果

1. 意思決定能力の向上

  • 具体的な場面を想定したトレーニングを通じて、迅速で効果的な意思決定力が向上します
  • 多様な問題に対する分析力や対応力が強化されます

2. 問題解決力の強化

  • 複雑な状況下での問題解決能力が養われ、マネジメントスキルが高まります
  • 本質的に物事を考えることで、クリティカルシンキングや論理的思考力が鍛えられます

3. 自己認識と成長

  • 自分の強みや改善点を認識し、自己課題の設定につながります
  • 演習結果のフィードバックを通じて、具体的な改善策や次へのステップが明確になります