人間力を構成する9つの要素3 健康

ブログをご覧の皆様、こんばんは。小松茂樹です。

前回、「人間性を構成する9つの要素」として「知性」「気品」「自立」について書きました。今回は「健康」について考えてみます。

 

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7.健康

これまで述べてきた6つと比べると、ここに健康が含まれてくるのは異質な感じがするかもしれません。しかし、私の考えでは健康は絶対に欠かすことのできない、「人間力」のとても重要な要素です。

仕事をするにせよ、家事をするにせよ、遊びに行くにせよ、勉強するにせよ、あらゆる活動にはエネルギーが必要になります。人と話をするにもエネルギーが必要ですし、一人で何かをするにしてもエネルギーが必要です。

エネルギーの源泉は健康に他なりません。すべての活動は健康な精神と肉体があってこそ可能であると言っても過言ではないでしょう。

そして、健康な精神は健康な肉体に宿ると言われます。つまり、まず身体の健康ありきです。身体の健康が保たれていなければ、何をすることもできなくなってしまいます。

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体調が悪い時を思い浮かべてみましょう。たとえ、どんなに大事な仕事や用事が予定に入っていたとしても、体調が悪ければそれに対応することができなくなってしまいます。

体調が悪くなると、気分が憂鬱になり、何をするにも億劫になります。
主体的に関わろうという意欲が減退し、何もかもが受け身の姿勢になってしまいます。

集中力、思考力が低下し、合理的な判断ができなくなります。
先のことを予測することも億劫になり、行動が場当たり的になります。
その結果、かえって損害を招いたり、二度手間、やり直しを生んでしまうこともあります。

どんなに優れた人格や能力を有していたとしても、健康を害している限り、それを発揮することは難しくなってしまうのです。

体調なんて気持ちの問題と思われるかもしれませんが、気分や感情は身体の状態に大きく影響を受けるものです。身体の状態が良くないと、どうしても精神のあり方も良くない方向へ引っ張られてしまいます。

気分や感情を、自分の意思でコントロールすることはなかなか難しいです(できないとは言いませんが)。しかし、逆に身体を整えることで、気分や感情を整えることはできます。

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例えば、風邪を引いて発熱してしまったとします。

身体がしんどいので、何かをしようとする気になれません。何かを考えることもロクにできなくなります。頭が痛くなってしまうと、すべての思考が停止してしまいます。
栄養をとっておとなしく寝るだけです。何かしようとすると、むしろ余計に悪化します。

ところが、しっかりと栄養と休養を取り、身体の状態が回復すると、それに伴って意欲や思考も自然に回復してきます。身体が健康になることで、心の状態も健康になるのです。

健康はエネルギーの源泉であり、あらゆる活動の源泉であると言えます。

魅力的な人はみなエネルギーが高いです。周囲にもエネルギーを振りまき、分け与えています。その起点となっているのは、健康な肉体であり、そこから生み出される健康な精神です。

どんな分野の方でも、ハイパフォーマーは概して自己管理能力に長けていて、健康面にも人一倍の注意を向けています。健康は人間力を磨く上で外すことのできないベースなのです。

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健康を保つためには、

1. 食事
2. 運動
3. 睡眠

この3つがすべて、十分かつ適度に満たされている必要があります。

逆に言えば、この3つが十分かつ適度に満たされてさえいればいいというだけの話なのですが、何かと忙しい現代人は、このいずれも疎かになってしまいがちです。

 

食事の取り方は、生活リズムや家族構成に大きく影響を受けるので、頻度や栄養バランスに不安がある場合は、意識的に改善を図る必要があります。

 

運動は、仕事や日々の生活の中に組み込まれていない限り、圧倒的に不足しがちです。
生涯にわたり身体を健康に保つには、「1日30分以上の運動が、週3日以上必要」とされています。計画的に取り組まないと、満たすことが難しい水準です。

かく言う私自身、全然達していません。せめて日々の運動量だけでも確保しようと、昼食後に散歩に出て「1日10,000歩」の達成に励んでいるのが精一杯です。

定期的に運動量を確保するためには、身体を動かす趣味を持つのが効果的です。私の場合は、社交ダンスやランニングがこれに相当しますが、最近は運動量を確保できるだけの活動ができていません。時間管理と動機づけの両方が必要だなと思います。

 

睡眠は「理想は1日8時間以上」が必要とされています。これもなかなか難しいです。

私自身は、最近は特に睡眠の効能を感じることが多く、忙しい時ほどよく寝るように心がけています。1日8時間以上にはほど遠いですが、やることが溜まっている時ほど、睡眠の優先順位を上げています。逆説的ですが、「時間がないときほど、時間をかけて寝る」のです。

睡眠を十分に取ると明らかに頭が冴えてきます。判断能力が上がり、計画の精度が上がり、生産性が上がるので、結果的に全体の処理時間が短くなるということを実感することがたびたびあります。

睡眠時間の確保は、時間管理さえできれば達成できるので、食事や運動に比べて改善が図りやすいとも言えるでしょう。

 

成功している方々はみな健康の価値と効果を重要視されていて、計画的に健康維持に取り組まれているようです。

これまで述べてきた「感謝」「誠実」「謙虚」「知性」「気品」「自立」も健康があってこそ磨いていけるものなのだと思います。

まず健康ありきです。私自身も、意識的に健康維持に取り組んでいきたいです。

 

 

次回は「個性」について、考えてみたいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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