今年一年を自分年表に加える

今年も残すところ6時間となりました。大晦日、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。また、今年はどのような一年でしたでしょうか。

私も先週末で仕事が終わり、週末から大阪に行って久々に友人たちと再会。昨夜より岡山で妻の実家にお世話になり、今年最終日をのんびりと過ごしています。

12月に入り、本業が立て込んで投稿が滞っておりましたが、「最高の自分になろう!」2019年最後の投稿をお届けいたします。

今年一年を記録に残す

私が毎年大晦日に行っている習慣があります。今年の出来事ベスト25を選んで自分年表に書き加えるというものです。

手帳を1月からめくり返して、一年間を俯瞰して振り返ります。そして、これまで生きてきた自分の歴史に今年の一年を加え、新しくやってくる一年に備えるのです。

忙しい日々を過ごしていると、どうしても目の前の課題に意識をとらわれがちになります。常に課題が山積しているので、「あれもやらなければ」「これもやらなければ」と、まだできていないことにばかり目が奪われてしまいます。

成長するためには、上を向くことは重要です。欠乏感や欲求は、次に向かうためのエネルギー源になります。しかし一方で、上を向き、前に進み続けることだけを考えていると、心が疲弊してしまいます。

時には、自分の成長を実感したり、自分が得てきた能力や資源を棚卸して、次に向かうための自己点検を行うことも有効です。

目まぐるしく一日一日が過ぎていく生活を送っている人こそ、自分がやってきたことを振り返る時間が必要です。スピードの速い現代社会では、1日や1週間、せいぜい1か月といった短い時間軸で物事を見たり、管理したりしがちになります。

長期間にわたるプロジェクトを仕事にしていれば、3か月や半年、一年という単位で物事を見たり考えたりすることもあるでしょうが、仕事ではなく、純粋に自分自身を洞察する視点として考えれば、365日という期間は、日頃の時間感覚とは異なる、長い時間軸だと言えるでしょう。

だからこそ、365日を通して自分自身を振り返ってみることで、この一年間の経験から得た自分の成長、人間関係や環境の変化、物の見方や価値観の変化に気づいたり、発見したりすることができます。

人間は過去の積み重ねでできています。これまで過ごしてきた時間の使い方が、自分の人格や能力、持っている資源にそのまま表れます。そして、過ごしてきた時間にどのような意味を与えるかによって、自分自身に対する自分の見方が変わります。

出来事を振り返る過程で、今年一年で得てきた様々なことに気づき、感謝することによって、自己イメージがまた一段と高くなります。

こうして自己肯定感や自己効力感(自分の能力に対する自己評価のこと)を高めることが、新しい一年に迎えた時に、さらなる目標設定や一層の挑戦へと自分自身を導いてくれることでししょう。

 

改めて、皆さまにとって今年はどのような一年でしたでしょうか。

残り数時間となりましたが、良いお年をお過ごしください。

本年も当メルマガをご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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