目標達成
2016.1.14
前回の投稿で、「新年の目標を掲げる前に、正しく現状認識をすることが大切」として、自分自身のデータベースをつくることについてお話しました。
自分の現状認識ができたら、実際に目標を設定していきます。今回は
・達成できる目標
・達成できない目標
の性質の違いについて考えてみます。
以前にこのブログでもご紹介したことがありますが、私は達成できる目標の性質を、以下の3つとして考えています。
1.本気度が高い
2.計画が細分化されている
3.目標と行動が数値化されている
目標に対する本気度が高ければ、その目標は達成しやすくなります。
一方、本気度が低いと、その目標は達成しづらくなります。
達成させるためには、
「絶対にその目標を達成しなければならない」
という理由と決意が必要です。
最近はやりの言葉で言うと「結果にコミットする」ということになります。
「なんだ精神論か」と思われるかもしれませんが、本気度の高さは目標達成の最重要ポイントだと私は考えています。
目標の達成度と本気度は、概ね比例します。
なぜなら、本気度が高ければ、それを達成させるために必要な資源を、無意識のうちに集めようとするからです。
必然的に、目標を達成しやすくなります。
例えば、成績不振が続いている営業マンがいるとします。
どれだけ叱咤激励を浴びたとしても、どれだけ営業のスキルやテクニックを習得しても、
「目標を達成しなければならない理由」がハッキリとしていないと、成績は思うように伸びません。
極端な話、達成しなかったとしても上司から怒られる程度で、後は何も変わらなければ、達成してもしなくても、本人にとってはほとんど何も変わらないのと同じかもしれません。
しかし、もし仮に「今年度の目標をクリアできなかったら解雇される」となれば事態は大きく変わります。 (あまり現実的ではありませんが・・・)
周囲から何も言われなくても、特に新しいスキルやテクニックを習得しなくても、目標を達成できるかもしれません。
本人の中に「目標を達成しなければならない理由」が生まれたからです。
目標達成の成否には「達成に必要な資源が確保できるかどうか」が大きく左右します。
目標の達成に明確な理由がある場合、その達成に向けて、時間やお金、労力、他人の支援、知識、知恵、思考など、自分自身のコントロールをも含めたあらゆる資源を優先的に投下していきます。
それゆえ、必然的に達成に近づいていきます。
やってもやらなくても、自分に影響があまりないことには資源を投下しません。
すべてが後回しになります。当然、達成はできず、それどころかそもそもの目標を忘れてしまうことすらあります。
つまり、その程度の目標だったという話なのです。
したがって、目標を設定するにあたり、
「そもそも、これは取り組むに値する目標なのか」
について、しっかり考える必要があります。
繰り返しになりますが、本当に達成したいと願うならば、目標には「絶対にやらなければならない理由」が必要です。
理由を作るのは一見、難しそうですが、発想を逆転すれば比較的カンタンにできます。
それは、
「その目標を達成しなかった場合、自分はどういう不利益を被るか」
を想像するのです。
人には「痛みを避けて、快楽を追求する」習性があります。
目標を達成することを快楽とするのはもちろんのこと、
目標を達成できなかった場合に、それが自分にとって痛みとなるような「意味づけ」ができた時、
その目標は必ず達成しなければならない目標と化します。
この域に達すると、本気度は非常に高くなります。
目標を設定した時点で、達成は8割がた保証されているとすら言えるかもしれません。
したがって、目標を設定する際には、
・その目標を達成した時に、どんな「快楽」を得るか
・その目標を達成できなかった時に、どんな「痛み」を伴うか
を計画とともに、記載しておくことも効果的です。
定期的に読み返すことで、目標達成に対する本気度を維持し続けることができるでしょう。
次回は、2つめの理由である「計画があいまい」についてお話いたします。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。