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2026.1.16

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2025年の流行語大賞に、高市早苗総理の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という言葉が選ばれました。個人的に、これは本当に嬉しいことでした。
日本にはこれまで「働いたら負け」といった風潮や、真面目に働くことが格好悪い、ダサいといった空気感があったように思います。この言葉は、そうした風潮を払拭し、「働くって良いよね。尊いよね」という気持ちを勇気づけてくれる効果があったと思います。
日本を取り巻く状況は、その後わずか2ヶ月で大きく変わりました。前政権の停滞感や無力感を打破し、状況を立て直すという覚悟が、首相の発言からも伝わりました。もちろん、政策面では完璧ではないかもしれません。私自身も「ここはやってほしいのに」「これはやらなくていいのに」と思うことはたびたびあります。それでも、低迷していた空気を大きく変えたことは、間違いないと言えるでしょう。
高市首相ご本人が、「懸命に働いて働いて働いて働いて働いてまいります」とおっしゃり、それを実行に移している。事実、1日3時間すら眠れているのか、いないのかといった話もニュースで報じられました。身を粉にしてなすべきことをなし、自分の役割を果たそうとする姿は、純粋に美しいものです。日本人が本来持つ勤勉さや実直さがそこに表れているように感じました。
それ以降、昨年の11月や12月は、私も研修会場などでも「働くことは尊くて美しいのだ」ということをお伝えするようになりました。追い風が吹きました。堂々と言えるようになったのです。もちろん、中にはポカンとされる方もいらっしゃいました。「仕事なんて生活のために必要最低限やればいいじゃないか」という方も一定数いらっしゃるでしょう。
そうした方々にも、働くことの素晴らしさをお伝えし続ける中で、だいぶ考えが整理されてきました。今回は、働くことの尊さを「個人の成長」「組織貢献」「社会貢献」という3つの観点からお伝えいたします。新年の仕事が始まり、まだエンジンがかかりきらないという方にとって、気合いを入れる機会になれば幸いです。

まず1つ目は、個人の成長という観点です。
人間は、自分に自信がある状態、つまり自己肯定感や自己効力感が高い状態の方が、自己否定状態よりも幸せになれます。では、その自信や自己効力感はどこから来るのでしょうか。それは、仕事の達成感から得られるものが大きいのではないかと、私は考えます。
仕事の性質は様々です。日々コツコツと同じことを繰り返す仕事もあれば、プロジェクトのように何か大きなことを段階的に成し遂げていく仕事もあります。どのような仕事であっても、「これをやった」「やり切った」という達成感の積み重ねが、「自分は頑張った」「力を尽くした」「価値のあることをした」という自分への肯定的な評価につながっていきます。それを積み重ねていくことは、自分を受け入れること、自分を誇りに思うことにつながり、純粋に幸福感を感じることになるのです。
また、社会との繋がりという側面もあります。仕事をするということは、一個人としての自分が社会との接点を持つということです。人間社会は共同体ですから、その中で自分が勤めている組織や、自分が立ち上げた事業において、1つの役割を持ち、懸命に仕事をして自分の役割を果たすことが、「社会と繋がっている」ということを如実に感じる機会になります。
もちろん、稼いでいる額は職種によって異なりますが、私は職業自体に貴賤はないと考えています。それぞれの人が、それぞれの役割を果たしている。それで社会は形成されています。需要と供給の関係や希少価値の問題で、儲かりやすいか/儲かりにくいかという違いはありますが、それぞれの人がそれぞれの仕事を果たさなければ、世の中は回っていきません。その中で、きちんと社会に自分の居場所があり、役割を果たしているという実感から得られる幸福感や安心感は、確かに存在するものです。
そうやって仕事を続けていくことによって、スキルや経験、実績を積み重ねていく。これを「自分資産」と表現する方もいます。お金のように目に見える資産ではありませんが、自分の中に蓄積された資産があり、それが生きる力や人間としての深みにつながっていくということです。
懸命に仕事をし、修羅場をくぐってきた方は魅力的です。不測の事態に直面したり、不運なことがあっても、それを乗り越えていける力があります。もちろん、仕事が生活のすべてではありませんから、家庭や地域社会で果たすべき役割もあります。とはいえ、仕事の実績を積み上げていくことによって得られる自尊心や自信は大きいものです。「今までこういうことをやってきた」「これまで苦労してきた自分だから、今後も大丈夫だ」という確信が、今後の人生を生きる力になるのです。
したがって、働くということは純粋に自分の人間としての成長を果たしていくことにつながります。嫌々仕事をしたり、必要最低限の仕事をするよりも、自分の役割や使命を認識して懸命に働く人の方が力がつきますし、それがその人をより魅力的にしていくことにつながるのです。
2つ目は、組織貢献という観点です。
先ほども、社会との繋がりについてお話ししましたが、すべての仕事は1人では完結しません。会社の中で働いていれば、同僚や上司とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。独立したりフリーランスになったりしても、完全に1人だけで仕事をすることはありません。
例えば、私の業界で言えば、中小企業診断士の仲間たちがいて、皆それぞれ個人事業主として独立して仕事をしています。しかし、全員が1人でお客様を見つけてきて、1人で仕事を受託して、1人で納品しているわけではありません。
金融機関や公的機関など、仕事を斡旋してくれる方々がいて、その仕事を請けている方もいらっしゃいます。当社のように公的機関の仕事をあまり行わず、民間の仕事を自分で獲得していく場合には、マーケティングや営業を行います。それも全部1人ではできませんから、様々な方のお力を借りながら情報発信などを行っています。
受注した仕事についても、研修の仕事などは私が1人で納品することが多いですが、人事制度を作る、調査をするといった大がかりな仕事になると、やはり1人ではできません。パートナーコンサルタントを含め、様々な方々のお力を借りながら1つのことを成し遂げていきます。
このプロセスそのものが、人間の「愛と繋がりの欲求」、つまり誰かと繋がっていたいという社会的欲求を満たすことにつながります。愛と繋がりの関係性の中で人間関係を育み、コミュニケーションを取りながら仕事をしていくことが、自分だけではなく周りの方々にも恩恵を与えていきます。
他の方がスキルや経験、実績を積んで成長していくこともありますし、1人では生み出せないような大きな価値を世の中に提供することにもつながります。様々な側面で、皆と繋がっていることによって、社会に何かを還元していけますし、自分たちのチームとしてそれぞれの人が成長していくことにつながるのです。これはやはり尊いことです。
さらに言えば、仕事を懸命に行えば実力がついてきます。会社で勤めている場合、仕事ができない、あるいはまだ実績や経験が浅い部下に対しては、上司も色々と介入しなければなりません。しかし、ある程度仕事ができる人に対しては、仕事を委任することになります。そうやって仕事をどんどん任せてもらえるようになると、自分の裁量で動かせるものが増え、自分のペースで仕事ができるようになってきます。つまり、自由度が上がるのです。
最初は与えられた仕事を懸命にこなすところから、皆スタートします。私もそうでした。しかし、そこからどんどん仕事をしていくと、実力を認められ、より大きな裁量を与えられ、自分が仕事をしやすい状況を作れるようになっていきます。組織への貢献を果たすことによって、自分が仕事をしやすい、仕事が楽しいという状況を作れるようになっていくのです。
渋々、嫌々仕事をしている人に対しては、おそらく上司や会社のアプローチも変わっていきません。具体的な指示を出し、裁量や自由度が少なく、「言われたことをやるだけ」の退屈な仕事から抜け出せません。しかし、自分の意思で積極的に動く人に対しては、どんどん任せていきますから、本人にとっても仕事がしやすい状況が作られていきます。
その上で、さらにより価値のある仕事、より大きなことを成そうとしていくと、必然的に様々な人に影響を与えていくことになります。1人でできる仕事には限りがありますから、より影響範囲が大きい仕事、責任のある仕事をしようとすると、必然的に他の人を巻き込んで仕事をしていくことになります。
そうすると、否応なしに自分がその中心人物としてリーダーシップを発揮し、周囲に影響を与える人になっていきます。それによって周りのメンバーが触発され、その人たちがより成長していくことにもつながりますし、自分が影響を与えられる人になるということ自体が自分の成長にもつながります。そうやって影響力を発揮して大きなことを成し遂げていくことが、組織への貢献につながっていくのです。
懸命に働くことが、自分だけではなく周りの人に良い影響を与えていく。これは尊いと言わずして何と言うのでしょうか。素晴らしい行為だと思います。

3つ目は、社会貢献という観点です。
まず前提として、すべての「まともな仕事」は社会貢献なのです。「まともな仕事」という言い方をしているのは、中抜き業者や公金チューチュー業者などの存在をしばしば耳にするからです。
もちろん、すべての補助金や助成金を否定するわけではありません。経済合理性がないけれども社会にとって必要なことはありますし、それに政府が関与すること自体は否定しません。しかし、ビジネスの原則は、受け取る価値以上の価値を世の中や相手に提供していくことです。単純に自分の私腹を肥やすためだけに、税金を利権構造で固めて吸い取っていくというのは、もはや「仕事」ではありません。
転売ヤーも同様です。「安く仕入れて高く売る」というのは商売の基本ですが、本来消費者が直接得られるような価値を不当に独占して高値で釣り上げるというのは、世の中に対して「価値」を提供していません。私服を肥やすために市場を歪めているだけです。そういうものもあるため「まともな仕事」と言うようにしているのですが、少なくともほとんどの仕事に関しては、働くこと自体が社会貢献なのです。
世の中の大半は民間ビジネスで成り立っています。行政サービスを除けば、衣食住など生活のほとんどが民間企業によって提供されています。食べ物を作っているのは民間、洋服を作っているのも民間、建物を作っているのも民間です。
そこで生活をするあらゆる物品を作ったり、様々な生活サービスを受けたりするのは、すべて事業者が行っていることです。事業者が自分の事業を行うということが「社会を作る」ことにつながりますから、シンプルに働くことは社会貢献なのです。
仕事は価値を生み出して人様に価値を提供することです。ということは、自分のやった仕事は誰かの便利さ、安全、満足につながっていきます。
当社の事業は、主に社員教育や研修です。研修や教育システムをご提供することによって、まず個人レベルで「仕事ができる人」になります。マネジメントのレベルを上げていくことによって、組織レベルで成果が出せるようになり、企業の業績が上がっていきます。自分らしく働いて結果も出す。個人の自己実現と会社の業績向上を両立させる。当社はビジネスキャリア・コンサルティングと題して、「自分らしく働いて結果を出す、デキる人を増やす」というミッションのもと、能力やスキルを上げていく機会をご提供しているのです。
これは社会にとって価値のあることだと、私は真剣に思っておりますし、誇りに思っております。自分が懸命に働くことによって、誰かがより仕事がデキるようになる。仕事がデキるようになれば仕事が楽しくなり、仕事が楽しくなれば人生が楽しくなり、人生が楽しい人が増えれば世の中はもっと明るくて幸せになっていく。
仕事がデキる人が増えれば、優れた商品やサービスがもっと増える。そして、世の中はより豊かで快適になっていく。そのための活動をしているということを、私は自分でも誇りに思っておりますし、それは尊いことであり、その機会を提供するために自分が懸命に働くというのは、自分で言うのも変ですが、美しい行為だと思っております。
声を大にして言いたいのです。働くことは尊くて美しい。勤勉に働く、懸命に働く。一人一人がそうやって仕事をしていることが、世の中を作っています。懸命に仕事をすることが、一人ひとりの職業的あるいは人間的な成長に結びついて、より魅力的な人が増えていく。それが豊かな社会につながっていくのです。
仕事は、自分の成長と幸福を実現するプロセスです。働くことは尊くて美しいのです。私も、今年も懸命に働いてまいります。皆様も、個人の成長、組織への貢献、社会への貢献という3つの観点から、「仕事をすることは尊く、美しい」という誇りを持って、今年2026年も働いて働いて働いて働いて働いてまいりましょう。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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