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2015.3.30
前回の続きです。転職活動で気をつけること6ヶ条について述べて行きます。
数社のエージェントに登録し、アドバイザーの方から例外なくいただいた忠告は、
「転職活動が終わるまで、退職しない方がいい」
ということです。つまり、
「次の仕事が決まるまで、今の仕事は続けなさい」
ということです。終わった今だからこそ言えますが、これは大正解です。
次の就職先が決まるまで、今の仕事はやめてはいけません。
転職活動をはじめると、とにかく時間が必要になります。
特に、面接が始まるようになると、先方と時間の調整がつきやすい平日の日中に面接を組みたくなるのですが、可能な限り、会社を休まずに活動をすることをオススメします。
退職が決まってしまうと、退職日以降の収入源がなくなるため、「どこでもいいからとにかく就職を決めないといけない」という状況に追い込まれます。
私は踏みとどまったので大丈夫でしたが、エージェントの方にお伺いする限り、
想像している以上に追い込まれるようです。
「とにかくどこか決めないと」という心理状態で転職活動を行うと、希望していた条件が次第に妥協に向かいます。
私の場合は、やりたい仕事が明確であり、年収水準も落とすわけにはいかなかったので、応募する求人の条件がブレることなく、希望する仕事の内定をいただけたと思っております。
妥協するようになると、自分自身の基準がブレ始めます。仮に仕事が決まったとしても、当初の転職の目的を果たせなくなってしまうこともあり得るのです。したがって、是が非でも、現職を続けながら転職活動を続けることが重要になります。
求人票や企業研究の資料収集や読み込み、応募や面接のセッティングは、日々の仕事が終わってからでも十分にできます。
問題は面接ですが、一次や二次などの最初の頃の面接は、可能な限り
平日の夜に設定する
ことを目指しましょう。有給休暇は最後の切り札として、温存しておきます。
先方からは、平日の日中でオファーが来ることは多いです。しかし、多くの場合その時間でなければ面接をしてくれないというわけではありません。
ダメ元でも、18:00や19:00などの時間で対応いただけないかを打診してみるべきです。先方が対応してくれない場合のみ、有給休暇を使います。
選考が進み、最終面接になると、企業によっては役員・社長クラスとの面接になります。この段階になると、どうしても平日の日中で面接を行うことが避けられない状況になります。
休暇の数も限られています。終盤で有効に休暇を使うためにも、序盤はなるべく休みを使わないように平日の夜を使って繰り回すことです。
調整中はしんどい場面もありますが、長い目で見ればこの方がトータルで使える時間は多く確保できます。
私の場合は運が良いことに、昨年末に仕事がとても忙しく、休日出勤が多かったので、その振替休日の未消化分を何日も持っていました。
振替休日の消化から活動に充てていたので、最終的に有給休暇は半日分しか転職活動に使わずに済みました。できるだけ現職に迷惑をかけることなく、並行して活動することができたのです。
有給休暇を使うことや、平日の夜に早く帰ることに抵抗がある方もいるかもしれません。
周囲が残業をしていると、空気を読んでしまうあまり、なかなか帰れないことを考えてしまうかもしませんが、極論を言えば、
どうせ仕事が決まったらやめるのです。
今の職場でいい人である必要はまったくありません。
自分がやるべき仕事は、遅滞なくすべて終わらせておく。それは最低限の条件ですが、その上であれば、やるべきことを終えたらさっさと帰って、転職活動に時間をどんどん割きましょう。
限られた時間をどう活用するか。休暇という切り札をどの場面で使うか。
この戦略が、転職活動の成功と、その達成までのスピードを大きく左右することでしょう。
転職に限ったことではありませんが、物事の成否の秘訣は「選択と集中」だと私は考えております。
・やらなければならないことに、時間と労力を集中的に投下する
・やらなくても良いことは、なるべく自分でやらなくて済む方法を考える
会社の仕事も、自分でなければならないことを一手に引き受けた上で、他の方にお願いできることはどんどんお願いする。やるべきことに割く時間を作り出す。
限られた時間の中で、欲しい成果を得る秘訣は、こうした時間の作り方にあるのだと、今回改めて学びました。
次回に続きます。