徹底的に自己分析!

自己分析については、いま投稿を重ねているところですが、全体を書ききる前に、そもそも論をここにまとめてみたいと思います。

前回の投稿で申し上げた通り、人生とは「選択」の積み重ねです。自分が望むような生き方をするためには、「長期的な目線において、いかにベストな選択を行うか」が重要となります。

良い選択を行うためには、判断基準が必要となります。基準が不明確であったり、自覚できていないと、場当たり的に判断することになり、選択に一貫性が出ません。

目指すゴールに近づくためには、着実に一歩一歩、その方向へ足を進めていく必要があります。いつ、いかなる時も、一貫性のある選択を行うことによって、目的・目標に着実に近づいていくことができるのです。逆に言えば、選択に一貫性を欠くことは、寄り道してゴールに近づかないことを意味します。

選択に一貫性を持つためには、「自分なりの判断基準」を持つことが重要です。それが「価値観」です。人はそれぞれ何かしらの価値観を持っていて、意識的にしろ、無意識にしろ、必ず何かしらの価値観に基いて「選択」を行っています。

「自分の価値観がわからない」という方もいるかもしれません。しかしそれは、「自覚していない」のであり、価値観自体がないわけではありません。

なぜならば、繰り返しになりますが、人生は選択の積み重ねだからです。選択をしているということは、何かの基準に基いて、複数の選択肢の中からそれを選んでいることになります。何の基準もなしに選ぶことはできません。したがって、価値観は必ず、どなたにもあります

しかし、価値観はライフステージや環境、印象的な出来事によって変化することがあります。「いまの自分」がどういう価値観に基いているのかは、折に触れ、徹底的に自分と向き合うことでしか知ることはできません。

だから、自己分析が必要なのです。自己分析をすることによって、なんとなく思っていた価値観、あるいは自覚していなかった価値観が浮き彫りになります。それを明文化し、強く自覚するのです。自身の価値観が強固なものになれば、一定の基準に従った選択を繰り返し行うようになります。

判断基準が明確なので、判断がブレません。その基準が自分の将来的な目標と重なる時、人は「なりたい自分になる」道を歩き始めることになります。まずは価値観を自覚することです。そして、自己分析とは「ブレない自分を作る」ための行為なのです。

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「価値観」を自覚し、それと併せて自分の「興味」「能力」「経験」をしっかり把握できた時、

「自分のやりたいこと」
「自分が(将来的に)できること」
「自分がやるべきこと」

が見えてきます。それが「願望」です。

願望がわかれば、あとは実現への計画を立て、それを実行するだけ。自分の人生を成功させるためには、兎にも角にも、「徹底的に自己分析をして、ブレない自分を作る」ことが先決なのです。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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