人が喜ぶことをしよう!

現時点で私が思う限りですが、世の中はたった1つのシンプルな法則に基いて動いています。

それは、

人が喜ぶことをしたら、喜びが自分に返ってくる

ということです。これこそが、人類繁栄の歴史を裏付ける原理原則ではないかと思います。

はっきりと根拠があるわけではありません。ただ、私の短い人生経験と、これまで読んできた本の数々から鑑みるに、おそらくそうであろうと思うに至りました。今後の自分自身の人生を通じて、それを証明していきたいと考えています。

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私が、その生き様に強く感銘を受けた方々が何名かいますが、その方々はいずれも「自分がやりたい」と思ったことを信念を貫いて実現し、それが人々の喜びとマッチしたことで、事業が大きく繁栄を遂げています。

例えば、宅急便の神様と呼ばれた小倉昌男さん(ヤマト運輸株式会社・二代目社長)は「サービスが先、利益が後」というポリシーに基いて、運送業界の常識を覆す宅配便サービスを展開しました。今では宅急便は生活に欠かせない存在になっています。

ソフトバンク社長の孫正義さんは、「日本にブロードバンドを安価で普及させたい」という燃えるような情熱を抱き、Yahoo!BBの販売を手がけました。家庭でのインターネット常時接続は、今では当たり前の光景となっています。

「自分がやりたいと思ったこと」と「他人の利益」が適合する時、どんなに不可能・非常識と思えたことでも現実になります。そして、それが人の喜びになっている限り、長期にわたり繁栄をもたらすのです。

逆に、私利私欲のための行動、他人を欺き、陥れる行動は、結果的に自らの破滅を招きます。(短期的に報酬を得ることもありますが)

人間は思い描いて行動することで、なりたい自分になることができますが、大前提として「他人の権利と尊厳を犯さない」ことが求められます。

一方で、自分のやりたいことと他人の喜びがマッチした時、そこに「誠実さ」「謙虚さ」「感謝の心」があれば、それは様々な好循環を招いて必ずや実現するでしょう。そのことは、人類の長い歴史がはっきりと証明しています。

京セラ、KDDIの会長を歴任された稲盛和夫さんは、「人として正しいかどうか」を物事の判断基準とされています。その理念を用いることで、JALの再建を果たされました。

迷った時は「人として正しい」と思う方を選ぶ

これを、あらゆる「選択」の基準とすることで、数々の偉業を成し遂げられたのです。

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私が思う「人として正しいこと」は、「相手も幸せ、自分も幸せ」となることです。自己中心ではいけませんが、自己犠牲でもいけません。

”私もHAPPY、あなたもHAPPY”

これこそが、「人の道」ではないかと考えています。

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私がかつて恩師に言われた「苦労する方を選びなさい」という言葉が、今でも毎日のように思い出されます。

人は易きに流れてしまうものです。私自身、いまだにそうです。面倒くさがりで、物事をなるべく最小限の労力で片付けてしまおうとします。しかし、その場しのぎで行った行動は、必ず誰かの迷惑になります。自分自身が二度手間を踏むこともありますし、他人の手を煩わせてしまうこともあります。

その都度やるべきことをやっていれば、それが自分のためにも、他の人のためにもなるのです。

自戒の意味も込めて書きます。

「自分は何をするべきか?」

その判断基準となるのは、「他の人の喜びとなり、自分の喜びとなるかどうか」です。

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自分の人生を豊かにするなら、”私もHAPPY、あなたもHAPPY”を目指しましょう。

「自分のやりたいこと」と「他人が喜ぶこと」が適合した時、その喜びは必ず自分に帰ってくる。少なくとも今は、私はそう思ってます。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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