成長と成功の違い

ブログをご覧の皆様、こんばんは。小松茂樹です。

前回、幸せの3つの条件として「愛」「豊かさ」「人間力」について書きました。今回は、その加速要因としての「成長」と「成功」について述べたいと思います。

 

成長と成功の違い

「成長」と「成功」と2つに分けて書いているのにも意図があります。似たような言葉ですが、私の中では意味はまったく異なるものです。

 

参考までに、辞書上の意味を記載しておくと、

「成長」とは、

1.(人・動植物が)育って,大きくなること。一人前に成熟すること。大人になること。 「子が立派に-する」
2.物事の規模が発展して大きくなること。 「 -産業」 「経済-」

3.個体・器官・細胞の形態的あるいは量的増大を伴う変化。

 

「成功」とは、

1.仕事・計画などがうまくいくこと。目的を達成すること。 ↔失敗「実験が-する」
2.相当な地位や財産を得ること。 「実業界で-する」 「 -者」
3.功を積むこと。年功

ということです。(weblio三省堂 大辞林より http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ssdjj

 

私の解釈で言うと、成長とは「能力的(身体発達も含む)、または精神的に、以前よりも高い水準に到達すること」であり、成功とは「能力的、精神的、あるいは経済的に、自分が望む状態に到達すること」です。

つまり、

成長以前より自分のレベルが高くなる
成功望んでいる状態に達する

というもので、成長は「以前の自分」との比較、成功は「目的や目標」との比較において評価するものとなります。

 

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成長と成功の両方が必要

成長して自分のレベルが高くなったとしても、それが具体的な成果に結びつかなければ成功とは呼べないですし、

成功して望む結果を手にしたとしても、それが自らの成長によるものであれば再現性がありますが、偶然や他力によるものであれば一過性のものに過ぎません。

一過性の成功は、ある意味では成功しないことよりも危険です。特に、身の丈に合わない金銭収入は、周囲の人間関係や本人自身へ大きな悪影響を及ぼします。宝くじがあたって人生がおかしくなった人が良い例です。自力によるもでなければ、成功とは呼べません。

 

私自身、原則としては「成長すれば成功が自ずとついてくる」という立場をとりますが、成功するためには明確な目的設定や、知識・能力をビジネスとして体系化・組織化する取り組みが必要です。

有能で人格にも優れているのに、評価・成果に恵まれない方もいます。成功は「成功したい」という本人の強い欲求のあるところにしか訪れません。

「人間力」を向上させ、「愛」と「豊かさ」の輪を広げていくには、「成長」と「成功」の両方が必要になってくるのだと思います。

 

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次回に続きます。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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