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2015.7.21
ブログをご覧の皆様、こんにちは。小松茂樹です。
前回、「人間性を構成する9つの要素」として「感謝」「誠実」「謙虚」についてお話しました。今回はその続きについて、書いていきます。
知識、情報、知恵などを総称して「知性」とまとめました。広い意味では、創造性なども含まれているイメージです。無から有を生み出すため、あるいは、すでにあるものを組み合わせて、新しい何かを創り出すためには、知性の力は不可欠です。
知性の習得は、
の2つの方法によって行われます。
最も効果的で定着率の高い学習は、自分自身の経験から何かを学びとることです。しかし、この広い世の中で、すべてのことを実体験として得るのというのは現実的ではありません。そこで、周囲の方々から助言や体験談をいただいたり、本や教材を通じて見知らぬ人やすでにこの世にいない人の経験を学ぶことで、それを自分の経験に替えて学び取ります(これを代理学習と言います)
知性は、自分自身の経験と他人の経験を結集して新しいものを生み出すエネルギーの源泉であり、社会の発展、人類の発展に欠かせないものです。知性を磨こうと励んでいる人は、人間としての幅を広げていけるものと思います。
清潔であること。身なりを整えていること。凛としていること。落ち着いていること。他人に不快感を与えない外見と行動を保つこと。これらを総称して「気品」という言葉で表現しました。
気品のある人とはどんな人かをイメージするために、逆の例として気品のない人を考えてみましょう。不潔な外見や行動。大きく崩れた体型。だらしのない姿勢や態度。だらしのない服装や髪。汚い言葉使い、落ち着きのない話し方、慌ただしい行動…
こうしたものは、自分が関わる相手や周囲の人々に不快感を与えます。不快感のある人に、良い人は寄ってきません。良い人が寄ってこないということは、チャンスや縁やお金が寄ってこないということです。気品を磨き、保つことは、社会に関わる上でのマナー・エチケットであると同時に、人間としての幅を広げる重要な取り組みだと思います。
相手への印象づけを決める要因として有名なものに、メラビアンの法則というものがあります。人は、相手の印象を決める手がかりして、
という割合に基づいていることを研究によって明らかにしたものです。
つまり、半分以上は見た目(外見、服装、立振舞いなど)によってすでにイメージは作られてしまっており、残りの大部分も、話し方のスピード、リズム、声のトーンなどで印象が決められてしまっていて、どんなに話の中身が良かったとしても、見た目や話し方に問題があれば、相手に全然響かないということです。
気品とは、この見た目や話し方によって形づくられるものです。したがって、気品を磨き、整えることは、人間力の重要な要素であると考えます。
ちなみに、気品を養う方法の一つとして社交ダンスはとてもオススメです。姿勢、歩き方、所作、異性とのコミュニケーションなどいろいろなことを学べます。
自立とは、自分の言動、生活、仕事、人生に責任を持つことです。これは必ずしも、経済的な自立を意味しているのではなく、自分のことはちゃんと自分のこととして捉えるということです。これを仮に「自分事」と呼ぶとしましょう。
この反対が「他人事」です。これは、わかりやすく言うと、「他人のせいにする」ということです。自分のこととなのに他人事?と思われるかもしれませんが、気づかないうちに意外とやってしまうものです。もちろん、私も完全ではないので、こういう面はあります。
例えば、
というようなことです。
こうした例は、自分の行動の結果を自分以外の原因に結びつけています。これが「他人事」にしているということです。もちろん、他人の迷惑な行動の影響を受けることも現実にはありますが、それにどう対処するかということも含めて考えることが、問題を「自分事」として捉えることになります。
自分のことを、「自分事」として捉える。これが自立であり、自立ができている方は自分の行動について責任を持つので、周囲からの信用と信頼を集めることができます。これも、人間力の大小を決定づける大きな要因となります。
次回以降、残る3つ「健康」「個性」「夢」について考えてみます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。