ブログ
2015.7.29
ブログをご覧の皆様、こんばんは。小松茂樹です。
セルフマネジメント論の前段としてお話している「人間力」についての、最後の部分です。残る1つの「夢」についてお話させていただきます。
前職を退職する際、在籍していた会社の顧問の方(80歳以上の方)にご挨拶に伺いました。
そこで「人間性とは何か」という話をさせていただき、私が「誠実・謙虚・感謝からなる人格だと思います」と申し上げたところ、
「それだけでは足りないな。やっぱり夢がないと」
というお答えをいただきました。「なるほどな」と思いました。
敗戦によりボロボロになった日本は、戦後復興という共通の目的のもとで人々が一致団結し、類まれなる高度経済成長を果たしました。
そして、そこには米国の豊かな生活に憧れ、「自分たちもその生活を必ずや手に入れるのだ」という人々の共通した夢があったのです。
世界的・歴史的に見ても比類なき高度経済成長を成し遂げたのは、「米国と同じレベルの豊かで快適な生活を手にする」という明確で具体的な「夢」の力によるものであったと言っても過言ではないでしょう。
すでに述べた「健康」は、成長と成功に向けた活動をするにあたり、そのためのエネルギーを生産するための原動力です。物理的な動力源と言っても良いでしょう。
それに対して、「夢」は精神的な動力源です。夢があるからこそ、人は成長や成功を目指すことができます。夢もまた、健康と同じく活動のエネルギーの源と言えるでしょう。
したがって、「健康」と「夢」のどちらが欠けても、成長や成功を手にすることはできません。
幸せを得るためには、愛と豊かさを手にし、それを拡大していく必要があります。拡大するためには、成長と成功の両方が必要です。その成長と成功が自らの人間力によって生み出されるものならば、夢は「人間力」を構成する要素と言えるのではないかと思います。
人間も生物の一種です。そして、環境に適応して自らを変化していくことはすべての生物にとって避けられない宿命であると言えるでしょう。環境に適応できない先に待っているのは種の絶滅であり、生きながらえるためには変化から逃れることはできません。
環境変化に適応して自分が変化することを「成長」と呼びます。そして、以前に述べた通り、「成長」は以前の自分との比較において前回水準を上回るレベルに到達することです。
したがって、「成長」はすべての生物が、その生命を営み続ける上で不可欠なプロセスであるとも言えます。言い方を変えれば、成長は人間以外の生物にとっても必要であり、かつそれができるものなのです。
一方、「成功」は自ら設定した到達点(目的や目標)との比較において、その設定水準を上回ることです。これは人間にしかできないものです。
なぜならば、目的や目標という高度な概念形成を行う上では、思考を記号化する「言葉」の存在が不可欠であり、その言葉を使うことができるのは地球上で唯一、人間という存在だけなのです。その意味で、成功を追い求めることは極めて「人間らしい」取り組みであると言えるでしょう。
この「成長」と「成功」の双方を成し遂げた先に現れる、思い描く自分の姿。それを言い換えたものが、「夢」となります。(他人の姿を描くこともありますが)
簡単な言葉で言えば、夢とは「今はまだ実現できていないけれども、実現したいと思っていること」です。これまでブログやメルマガで述べてきた、
・欲しいもの
・やりたいこと
・大事にしていること
これらを実現した先に現れる自分の「理想の姿」、それが夢です。夢は自分の進むべき道を方向付け、その実現を推進していく力になるのです。
夢は「今はまだ実現できていないけれども、実現したいと思っていること」ですから、言葉を変えて言うと「欲求」や「願望」と言うこともできるでしょう。ややスケールが小さくなった感がありますが、その意味しているところは同じものです。
「いい歳して、夢だなんて」と言われる方もおられるかもしれませんが、夢が「欲求」や「願望」であるとしたら、年齢に関係なく生涯ずっと持ち続けるものであると捉えられるのではないでしょうか。
あるいは、夢は「成長」や「成功」を成し遂げた先の姿である言えます。やはり年齢に関係なく、人が人としてずっと抱き続ける理想像なのです。
「夢」は「個性」と相まって、人間的な魅力を引き出してくれます。人間力の大きさは、夢の大きさや質に比例するのではないかと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。