ブログ
2015.10.21
今日の仕事はセミナーでした。
この仕事は好きですし、人前で話すのも得意だと自分では思っていますが、それでも毎回毎回が真剣勝負です。
特に公開セミナーは、本番がはじまるまでどんなお客様が来場されるのかがわからないので、正直なところ、どのように話をしていくかは出たとこ勝負な面もあります。
しかし、プレゼンの出来によって、今後の仕事につながるか否かが大きく影響するので、最善を尽くさねばなりません。一つひとつの仕事に全力で取り組むことが大事です。
そこで心がけているのが、
全力で準備する
ということです。
プレゼンは、こちらの提案が「いかにしてお客様の役に立つか」を伝えることができるかがすべてです。したがって、お客様の感情を揺さぶることができるかどうかが、成否の明暗を分けます。
したがって、内容ももちろん大事ですが、それ以上に話し方が重要です。
私の話し方は、他の方から伺う限り、情熱的・アグレッシブ・エネルギッシュという評価をいただくことが多いです。
語り口も比較的フランクで、形式ばらずに話をすることで、お客様の中にスーっと話が入っていくことを目指しています。
こうした話し方を、私自身も「自分のウリ」だと捉えています。
しかし、お客様は多種多様です。こうした私のスタイルが心に響くお客様がいる一方で、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。
よって、状況に応じて、つまりお客様の反応を見て、口調、テンポ、抑揚などを微妙に修正していく必要があります。
そして、その判断をするためには、話をしながらも常に会場全体のお客様の顔を見ていなければなりません。
話しながら、話し方を修正していくのはそう簡単ではありません。これをやるためには、心の余裕が必要になってきます。
本番中に余裕を持つためには、全力で準備することが必要です。つまり、
準備の手抜きをしない
ということです。
私の考えでは、仕事は「準備が8割、本番が2割」です。
全力で準備していれば、本番で大コケすることはまずありません。しかし、準備で手を抜くと間違いなく本番で痛手を負います。
私の場合、セミナー、研修、報告会などの仕事をするにあたっては、時間の許す限り最初から最後までを通しでリハーサルしてから臨むようにしています。
他の仕事との兼ね合いにもよりますが、時間が取れる時は通しリハを2回でも3回でもしています。これをやることで、自分の中で本番のイメージがどんどん明確になっていくからです。
事前に本番のイメージが明確になっていれば、あとはリハーサル通りやるだけです。すでに何度もやっているので、本番だからといって、特別に緊張したり意識したりすることもありません。
時間はかかりますが、これが本番のパフォーマンスを上げてくれる最善の方法ではないかと私は考えています。徹底的にリハーサルをすることは、私が前職で学んだ重要なことのひとつでもあります。
ただし、大事なことは時間をかけることではなくて、「手を抜かない」ということです。場合によっては、十分な時間が取れない場合もあります。
その時は、その時間内でできる最善のことを全力でやるに限ります。
「やれることは全部やった」
この気持ちを抱けるかどうかが、心の余裕を生み、本番の自分の立ち回りを大きく左右します。
準備8割、本番2割
これは時間や作業量だけの話ではありません。
本番以上の価値や重みを、準備に見出しているかどうか。そして、それを一つひとつの仕事でしっかりできているかどうか。
私の知る限り、ハイパフォーマーは恐ろしいほど準備に全力を注ぎます。
仕事でパフォーマンスを上げられるかどうかは、準備に見出す価値で決まるのではないかと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。