目の前のことに集中する前に必要なこと

本日、37歳の誕生日を迎えました。

 

ここのところ本業が立て込んでいて、なかなか配信ができていなかったのですが、

こうして好きな仕事をして忙しいという状況は、大変にありがたく幸せなことだなと改めて思います。

 

私は12月生まれなので、年齢期間と年の期間がほぼ同じです。

1月~12月の西暦年と年齢をほぼ同一で扱えるので、年単位の計画を立てるときに便利です。

これは冬生まれの特権ですね(笑)

 

毎年この年末までの時期に、来年の計画をじっくり考えます。

写真 2015-12-09 17 04 24

 

今年も仕事の合間の気分転換がてら、少しずつ来年以降について考えはじめているのですが、改めて思うのが

定期的に目的に立ち戻るべし

ということです。

行動を目的化しない

計画が走り出すと、行動することに集中してしまいがちです。

特に、私はこの傾向が強いです。

即断即決・即実行がモットーで、スピードが命なので、走りはじめたら前しか見られなくなります(笑)

 

計画通りに進んでいる時は良いのですが、環境や状況が想定と異なってくると、それに対応して計画を修正していく必要が生じます。

その際、常に「本来の目的」に立ち戻り、目的に照らし合わせながら修正を行う・・・というのがセオリーなのですが、

環境や状況に対応しているうちに、いつの間にか計画が本来の目的からそれてしまうことがあります。

行動に集中するあまり、行動そのものが目的化してしまうのです。

 

行動が目的と化してしまうと、環境や状況に対して反応的に物事を「片付けていく」ようになります。

目の前のことを片付けるのに夢中で、いつの間にか目的が何だったのかを考えなくなります。

 

そして、困ったことに、自分ではなかなかそれに気づきません。

対応していくことへの達成感に酔ってしまい、何のためにやっているのかを見失ってしまうからです。

これでは、自分が望むような人生を送ることは難しくなります。

 

かく言う私自身、妻と話をする中でそれに気づかせてもらうことが度々あります。

自分自身を客観視するのは容易ではありません

能力の高低を問わず、常に正しい方向を向いているためには、チェッカーが必要です。

 

成功している人ほど、定期的にコーチングを受けていると耳にします。

自分の軌道修正をするということは、それほど難しいことだということです、

 

環境に対して反応していては、人生を望む方向に導くことはできません。

自分の目的と意思に基づいて、主体的な選択をしていく必要があります。

目先のことに夢中になると、誰でも反応的になってしまいがちです。

そうなった時に主体性を取り戻せるかどうかが、物事の達成・実現を左右します。

内省と他人の視点の両面から、定期的に自分をチェックすることが必要です。

 

そして、チェックの観点は「今やっていることは目的に直結しているかどうか」ということ。

やりたいことをやって生き、なりたい自分になるためには、常に本来の目的を見失わないことが大切です。

そして、そのために、しつこいくらい何度も、自分の目的・戦略・計画を見直すことが求められます。

これができてはじめて、目標が達成され、目的に近づいていくことができます。

 

目標達成できない3つの理由

また改めて記事にしたいと思いますが、私は「目標が達成しない原因」には大きく3つあると考えています。

1.本気度が低い

2.計画が稚拙

3.目標と行動が数値化されていない

つまり、本心から望んでいる目標は達成できないし、なんとなく目指している目標は達成できないということです。

 

心の底からわき出てくる自分の本当の願い・目的を見失うことなく、

実現に至るまでのプロセスを精緻に思い描き、

目標と現状の乖離を測定できるよう計画を設計することが、目標達成・願望実現のカギです。

 

これができたら、後は行動あるのみ。

目の前の一つひとつのことに集中していくのです。

 

目の前のことに集中する前に

先日テレビを見ていたら、ラグビー日本代表の五郎丸選手が

「(大切なことは)目の前のプレーに集中すること」

と言っているのを目にしました。

 

敬愛する林修先生も、「目の前のことに集中すること」が大事だと本の中で説かれています。

 

この言葉だけ捉えると、「先のことはあまり考えずに、目の前のことだけやっていれば良い」とも考えてしまいそうになりますが、それは真意ではないと私は考えます。

 

盲目的に目の前のことに取り組むのではなく、自分の長期的な目的・目標を見据え、目の前のことに意味づけを行う。

エネルギーは目の前のことに集中させるが、その脳裏には常に自分の目的・目標を据えておく。

そうすることで、目の前のことすべてを「目的達成へのチャンス」として捉えることができます。

それに全力で取り組んでいくことが、報われる努力となって、将来を切り拓いていくのです。

 

ないものを追い求めるのではなく、チャンスはどこにでもあるものだと考える。

一つひとつのことに、誠意をもって真剣に取り組む。

 

なりたい自分への道は、そうした人にこそ開かれるものだと、私は思います。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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