新年のご挨拶「次の目標を立てる前に、現状をしっかり認識しましょう」

新年あけまして、おめでとうございます。

いつもこのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

2016年も、一人でも多くの方が「最高の自分」として仕事や生活を送っていただけるよう、このブログを通じて情報をお届けしてまいります。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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前回の投稿で書きましたが、私自身は年末年始を完全オフで過ごしました。

 

年末は私たち夫婦としての故郷である大阪を訪れ、親しい方々にお会いする日々を送り、

年始は両親や弟夫婦と新年を祝い、朝から並んでデパートの初売りに行き、ランニングして初詣に行くなど、非常に充実した時間を過ごしました。

あっという間の休暇でしたが、充電はバッチリです。

 

今日から仕事がはじまりました。

しばらくは経営コンサルタントとしての本業が忙しくなりそうですが、合間をみてこのブログも更新していきます!

 

新年の目標を立てる前に・・・

新しい年が明けてはや5日。

この記事をご覧のあなたも、すでに2016年の目標を立てられたかもしれません。

あるいは、いままさに目標の設定中であったり、これから目標を立てようとされているかもしれません。

 

もし、これから目標を立てる場合、もしくはすでに目標を立てられた場合であっても、より精度の高い目標を立てる手法のひとつとして、オススメしたいのは

新年の目標を立てる前に、しっかりと昨年を振り返る

ということです。

 

静かで落ち着ける環境に身を置き、昨年のカレンダー、手帳、日記などを1月から振り返って眺めてみてください。

そして、2015年に達成したこと、新たにチャレンジしたこと、思いがけず成功したことなどがあれば、それを書き留めてみましょう。

 

できたことは大いに讃え、自分で自分を褒めてあげましょう。これが自信となり、今年の原動力につながります。

一方で、できなかったことも振り返り、その結果をしっかりと受け止めましょう。

なぜ達成できなかったのか。なぜ計画通りに進まなかったのか。それをじっくりと考えてみます。

 

すべての結果には原因があります。
計画していた何かができなかったとしたら、できないだけの原因があるのです。

その原因究明ができれば、次のチャレンジでは達成の確率が高くなります。

 

うまくいったこと、うまくいかなかったことの両方を受け止め、2015年を終えたいまの「現状」を正しく認識する。

その上で、今年の目標を設定することが効果的です。

 

現状を正しく認識できないままに次の目標を設定しても、「達成できない目標」を掲げてしまう恐れがあります。

目標は正しく設定できれば、成長と成功の大きな原動力になります。

しかし、誤って設定してしまうと、あなたをただ疲弊させ、空回りさせてしまうかもしれません。

 

PDCAサイクルは「C」と「A」が肝

先月、ある会合でこんな話がありました。

マネジメントの手法としてPDCAサイクルは非常に有名であるが、PDCAサイクルをしっかりと回せている例は少ない

PDCAサイクルとは、”事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める”手法の一つで、

”Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する”ためのモデルです。(Wikipediaより引用)

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PDCAサイクルは、マネジメント手法としてポピュラーなモデルであり、新入社員研修で教える機会もあるほどです。

このサイクルの肝は、計画を立てて実行するだけでなく、その後に結果を検証して改善点を見つけ出すことで、次の計画をより精度の高いものにするという点にあるのですが、

実際に運用してみると難しいのが「Check(評価)」と「Act(改善)」の段階です。

 

実施したことをしっかりと記録・計測しておかないと、後から評価することができません。

そして、評価ができないことには改善を図ることも困難です。

 

企業においても、目標管理制度などを用いてPDCAサイクルを業務に組み込もうとするケースがあります。

しかし、これがなかなかうまく運用できないものです。

 

行動のプロセスを管理する指標をあらかじめ決めていなかったり、それを記録・計測していないために効果検証ができないといった場合もあります。

それ以上に、環境変化や展開のスピードの早い現代においては、次から次へと案件やプロジェクトが迫ってくるあまり、じっくりと振り返る間もないままに、気がついたらすでに次のことに手をつけていた、ということすらあります。

 

しかし、以前にやったことを振り返り、できたこと・できなかったことを整理しておかないと、現状認識を誤ったまま次のことに取りかかることになります。

その結果、同じようなことで苦戦したり、同じようなことで失敗してしまうのです。

 

目標設定は、振り返りと対になってはじめて効果を発揮します

これは、個人の人生・生活においても同じことが言えます。

 

毎年、年初に目標を掲げるけれども、なかなかそれが達成できない。

それどころか、そもそも年初の目標を、期中で完全に見失ってしまう。
気がついたら、他のことに手を出してしまっている。

私自身にも、思い当たる節があります。

 

せっかく新年を機に、新たな目標に挑戦するのです。

早々と目標設定をして行動に取り掛かりたい気持ちを少しだけ抑えて、昨年一年間の自分の取り組みを振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

そうすることで、

「なぜうまくいかなかったのか」
「何が欠けていたのか」
「何を見誤っていたのか」

に気づくことができ、目標や計画の精度を上げることができるでしょう。

 

そして、今年こそしっかりと達成できる、現実的かつ挑戦的な目標設定ができるようになるかもしれません。

あなたが、素晴らしい2016年を送られることを、心から応援しています。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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