目標達成
2016.12.28
今年最後の投稿です。
今年も残すところ数日。週末には新しい一年を迎えます。
あなたにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。
うまくいったこと、達成できたこと、思い通りになったことがあったかもしれません。
一方で、今年やり遂げようと思っていたけれども、志半ばで断念せざるを得なかったことがあったかもしれません。
あるいは、来年になったら「これをしよう」と心に秘めていることもあったかもしれません。
その場合、新年になれば心機一転して、「また再び挑戦しよう」「新しい挑戦をしよう」と目標を掲げられる方も多いかと思います。
どのような目標であったとしても、それを確実に達成させるためには、しっかりとした計画を練り、計画に基づいて実行し、その結果をもとに軌道修正をし続ける必要があります。
どれだけ綿密に計画を立てても、その通りに進めて行くことは困難です。未来に不測の事態は付きものです。
他人や所属組織、社会の変化などの外部の要因もあれば、自身の体調不良など内部の要因もあります。
すべてを未然に防ぐことは現実的とは言えません。
計画通りに遂行することも大切ですが、それ以上に重要なのは、計画や行動を柔軟に変化させながら、最終的な目標への到達にむけて様々な調整を図っていくことです。
すなわち、Plan(計画)-Do(行動)-Check(確認)-Action(改善)の循環からなるPDCAサイクルに基づいて、プロセスと結果の管理を進めていくのです。
マネジメントサイクルは品質管理から生まれたマネジメント手法ですが、個人の目標達成や自己実現にもそのまま応用できる、シンプルで強力な管理方法です。
PDCAサイクルを回す上で難しいのは、CheckとActionの部分を「実際にやる」ということです。
計画を立て、最初の行動に移すまでは、さほど難しくありません。しかし、計画通りに進まなくなると、多くの場合すぐにイヤになってしまいます。
計画を修正するのも、行動を振り返るのも「面倒だから」です。
そして文字通り「計画倒れ」になって、いつの間にか行動するのをやめてしまいます。
当然、目標が達成されることはありません。
達成できるかどうかは、PDCAサイクルの後半をしっかりと回せるかにかかっています。
来年、新たに目標を立て、達成させる計画を練り、それを確実に成し遂げるためにも、まずは今年のうちに「今年のCheck」を行っておくことが効果的です。
確認する内容は、下記の3つです。
年初(あるいは期中)に掲げた個人的な目標があれば、その振り返りを行います。
仕事だけでなく、資格取得やスキル開発などの学習、健康増進や美容に向けた運動や食事の管理、貯金や投資等の金銭管理、交友関係や恋愛などの人間関係など、日々の生活を取り巻くあらゆる要素について、評価をしておきましょう。
評価のポイントは、下記の通りです。
(達成できた場合)
(達成できなかった場合)
ここで大切なことは、目標を達成したかどうかということよりも、
“成否を分けた「要因」は何であったのか”
ということです。
成功要因を判明できれば、それを次の計画に盛り込むことでさらなる達成の再現性を高めることができます。
また、失敗要因を判明できれば、次の計画にリスクとして盛り込むことで、それを回避するような計画を立てることができます。
あまりにも早期の段階で目標達成に向けた行動が頓挫してしまった場合は、「目標の設定」自体が誤っている可能性があります。
目標の設定の仕方については、新年に改めて書きますが、
ような目標は、達成可能性が低いです。
来年、同じようなことに再挑戦しようとするならば、次回は目標の設定そのものを見直す必要があるかもしれません。
カレンダーや手帳を1月からめくり返し、「今年の出来事ベスト20」を選定しましょう。
今年あった主な出来事を整理しておくことは、様々な場面で役に立ちます。
後述する「成長と学習」の振り返りのベースとして活用することができます。
あるいは、人生の節目において自身のキャリアを振り返る時に、有用な資料となります。自分の歴史をすぐに参照できる資料があるか否かによって、自己理解に大きな差が現れます。
または、数年後に冠婚葬祭や旅行、イベントなど「あれ、いつだったかな」と思い出したい時、手元資料としてすぐに確認することができます。
一年ごとにこのワークをしておくと、自分自身に対する理解が深まる上、参照しやすい記録として残すこともできるのです。
出来事を選ぶ際には、生活の様々な方面からバランスよく自分を眺めてみましょう。具体的には、
といった方面から、この一年を俯瞰してみましょう。
書き出した出来事は、年表などの形式で過去分を通算して見られる状態にしておくと、後から長期的に振り返る際に便利です。
私の場合、手帳に差し込み、いつでも参照できる状態にしてあります。カテゴリごとに色を変えて、視覚的にわかりやすくするのも効果的です。
出来事とは別に、今年一年を振り返って
を記録しておきましょう。
「成長」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、
などがあれば、それを棚卸をしてみましょう。
必ずしも仕事に関わる必要はなく、純粋な興味からの勉強、趣味や習いごと、新しい体験など、去年の自分にプラスされるものであれば何でも良いです。
それらを記録しておくことで、2016年を「有意義な年であった」と捉えることができます。
また、「学習」については、一般的に言う「失敗体験」だと捉えてください。
何かに取り組んでその結果が「失敗」であった場合、それは「そのやり方では望むような結果が出ない」というデータが取得できたことを意味します。
次に同じような物事に取り組むにあたり、それらのデータがあることで、失敗する可能性をひとつ排除した上で計画を立てることができます。
すなわち、失敗とは学習そのものです。
失敗と向き合い、その原因と解決策を考えることはPDCAサイクルのCとAのフェーズに該当します。
次の挑戦を成功へ導く可能性を上げてくれる、有用な学習体験なのです。
新しい年を迎え、新たな目標を掲げた時、それが「絵に描いた餅」になるのか「実現可能なプラン」となるのかは、以前にやっていたことをしっかりと検証できているかどうかが、大きく影響します。
今年のうちに一年間のレビューを行い、輝かしい新年を迎えましょう。
残り数日ですが、良いお年をお過ごしください。
今年一年、当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いいたします。