脱・三日坊主の「今年の目標」

新年あけまして、おめでとうございます。小松茂樹です。

昨年はブログ「最高の自分になろう!」をご覧いただき、ありがとうございました。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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2016年はあなたにとってどのような一年でしたでしょうか。

そして、2017年はどのような一年にしたいでしょうか。

 

  • 去年、挑戦したけど成し遂げることができなかったこと
  • 去年、着手できなかったこと
  • 今年になったらはじめようと思っていたこと

などがあれば、それを「今年の目標」として掲げようとされているかもしれません。

 

ところが、こうした「今年の目標」は、志半ばで終わってしまうことがしばしばあります。

威勢が良かったのは最初の数日間。気がつけば、行動しなくなるどころか、今年の目標が何であったのかすっかり忘れてしまうことすらあるかもしれません。

そして、「自分は何と意志が弱いのだろう」と実行力、継続力のなさを嘆き、目標に向かって何かに挑戦する意欲がどんどん低下してしまうのです。

 

しかし、目標が達成できない原因は、意志や努力以前の問題として、

目標の設定の仕方がそもそも間違っている

場合があります。

 

年初は新しい気持ちで物事に挑戦できる絶好の機会です。

また、設定する期間が一年間と比較的長いため、大きなことに取り組みやすいと言えます。

 

2017年を充実した価値ある最高の一年としていただくため、ぜひ「達成できる目標」を立て、取り組んでいただけたらと思います。

 

達成できる目標と達成できない目標の違い

 

多くの「今年の目標」が三日坊主で終わってしまいがちなのは、

  • 「絶対に達成しなければならない」理由がないから、やらなくても良くなってしまう
  • 目標が漠然としていて経過を計測できず、前に向かっているかどうかが自分にもよくわからない

からです。

 

つまり、達成できる目標とできない目標の違いは、

  • 成し遂げなければならない、明確な理由があるかどうか
  • 行動の進捗を測定できるかどうか

という二点にあらわれるのです。

安易に目標を立てない

目標を立てる際には、

絶対にそれを成し遂げなければならない理由

を明らかにしましょう。

  • その目標を達成したら、何を得ることができるのか
  • その目標が達成できなかったら、何を失うのか

この両方に対する答えが明確にできれば、目標は達成しやすくなります。

 

例えば、今年の目標として何か資格を取得することを掲げたとしましょう。

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資格試験の難易度にもよりますが、価値ある資格であればあるほど、その取得に向けて膨大な量の学習を積む必要があります。

常に自分を律して勉強を続けていくためには、強い動機が必要となります。「ただ単に欲しい」というような理由では、自分を律し続けるのは困難です。

 

その資格を取得することで、職場での処遇が変わったり、手がける仕事のレベルが上ったり、キャリアチェンジが可能になったりするのであれば、取得する「理由」となります。

その資格を取得しない限り、チャンスを得ることができず、自分の今の生活を変えることができないとなれば、取得しなければならない「理由」となります。

 

もし仮に、そうした「理由」がハッキリと答えられない場合、実際のところ取得してもしなくても自分の人生に大した違いはないということになります。

やってもやらなくても変わらないことに、自分を律して取り組むことは困難です。明確な理由が見つからないのであれば、それを目標に掲げるのはやめておいた方が懸命だと言えるでしょう。

 

自分の中で「絶対にそれをしなければならない」ことを目標に掲げましょう。

測定できないことを目標に掲げない

目標設定でもう一つ大事なことは、

結果やプロセスを測定できることを目標にする

ということです。

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例えば、

  • 心優しい人になる
  • 前向きで積極的な心を持つ
  • 物忘れをしないように意識する

といった、心理的・精神的な成長を目標に掲げたとしましょう。

 

こうした内面の成長に取り組むこと自体は素晴らしいですが、このままではこの目標を達成させるのはほぼ不可能です。

なぜならば、どうなったら目標が達成したことになるのかがわからないからです。

 

「心優しい人になる」のは良いとしても、

  • 今の自分はどれだけ優しくないのか
  • どうなったら優しい人なのか
  • 優しくなるためには何ができるようになればいいのか

を正確に表現するのは極めて困難です。

テーマやスローガンにはなりますが、目標とは呼べません。

 

目標には、

  • 到達すべき水準が明らかである
  • いまの水準が明らかであり、到達すべき水準との差が明らかである
  • その差を埋めるために、何をどれだけの質・量で取り組めば良いのかが明らかである

ことが必要です。

 

目標を掲げる際には、上記の3点を満たすように設定する必要があります。

心理的・精神的なことであっても、「目標化」することは可能です。

「優しい人になる」のであれば、「他人からありがとうと言われる回数」を測定の指標として、その回数を増やすことを目標として掲げ、毎日記録することによって、成長を図ることができます。

 

どうにかして測定できないか。どうにかして数値化できないか。

それを考えることによって、漠然とした目標も「達成可能」な目標にすることができます。

 

まとめ

目標達成の肝は、

  • 絶対成し遂げなければならない理由があること
  • 行動と結果が計測できること

の2点です。

 

あなたの「今年の目標」には、どうしても達成しなければならない理由がありますか。

そして、何をどこまでやったら目標を達成したことになるのかが明らかでしょうか。

 

この2点を満たす「達成できる目標」を設定して、新しい一年をスタートしてください。

2017年がこれまでになく素晴らしく、輝かしい「最高の一年」となりますよう、心からお祈りを申し上げます。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

2017年 元旦
小松 茂樹

 

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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