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2014.8.12
今日から再び、自己分析の話に戻ります。
8/1の投稿で過去の自分を振り返る方法として、ライフラインチャートをご紹介をいたしました。別の方法として、今回は「キャリアインベントリー」をご紹介します。キャリアインベントリーは、自分のこれまでの経歴を「所属していた組織」「担当していた職務」ごとに書き出して整理したもので、職務経歴書のようなものです。
職務経歴書と異なるのは、「自分がどんなことをやってきたのか」「どんなことができるようになったのか」などの、仕事の経験値を棚卸しすることにより、自分のキャリアにおける
・興味
・能力
・価値観
を再認識することに主眼をおいている点です。
もちろん、キャリア形成は仕事だけでなく、家庭、趣味やサークル、地域社会などのあらゆる活動を包括的に考える必要がありますが、こと仕事や職場について次のステップを考える上では、キャリアインベントリーはとても効果的になります。アウトプットは下記のようなイメージです。
このような感じで、担当した職務ごとにシートを1枚ずつ書き上げていきます。項目は、
・会社名
・在籍期間
・会社概要
・部署
・職位/職種/部下の人数
・職務内容
・実績(取り組み内容でもOKです)
です。1つずつ思い出しながら、これらを埋めていきます。転職歴のない方でも、部署の異動などで業務が変わられた場合、業務ごとに1枚にします。
また、パート・アルバイトなど、職務経歴書に書かないようなことであっても、まずは1枚用意しましょう。繰り返しになりますが、キャリアインベントリーは自分のために書くものです。その期間に、成功した体験や身につけた能力があるかもしれません。
目標管理シートや業務日誌など、何かしらの記録が残っている場合はすぐに書けると思いますが、手元に資料が何もない場合は思い返すのも一苦労だと思います。キレイに書こうとせず、思いついたものから順に、まずは羅列するところからはじめましょう。極端な話、時系列に書く必要もあまりありません。「どんなことをやって」「どんな成果をあげたのか」がわかれば十分な資料です。
この書式に、私の20代の頃の、ある時点の経歴を書き加えるとこのようになります↓
これだけ書くだけでも、振り返りとしては大きく役立ちます。業務を思い返す中で、嬉しかったこと、辛かったことなど感情的な側面も同時に思い返されるかもしれません。経験を振り返り、そこから学ぶためには、感情面の回顧もとても重要になります。
とは言え、ここまでやったら「興味、能力、価値観の再認識」にうまくつなげたいもの。また、それぞれのキャリアをつなげてみて、その推移や変化、関連性なども見て行きたいものです。
そこで、私の場合はこれらのシートを一枚にまとめる方法で、書き起こしたキャリアインベントリーをより自分探しに活用できる術を模索したいと考えています。
続きは次回で。