ブログ
2014.8.20
前回ご紹介した、自分年表を作る上での手がかりについてお話します。
私の考えでは、日記は最強の自己分析ツールです。日記があるならば、他のものは何も必要ないと言っていいくらい、自分に関する情報が膨大に詰まっています。「どんなことがあったか」だけでなく、「誰と一緒だったのか」「どういう気持になったのか」がすべて記されています。
もしこれまでに書いていた日記がある場合は、ぜひ一度読み返してみてください。とくに思い入れが強く書いてありそうな部分が浮かび上がってきます。
字が大きい、書き方が雑、やたらとカラフル、文章が長い、逆にいつもは長いのにその日は短い…
自身にとって大きな影響をもたらすような大きな出来事があった日は、通常とは異なる心理状態になっているものです。日頃から日記を書いている方であれば、書き方に変化があるので、そういった日が顕著に見えてきます。そうした箇所を見つけ、自分年表に転記していくと、自分の身に何が起きたのかを一目瞭然で振り返ることができるように
なります。
とは言え、「日記なんて書いてないよ!」という方が多いかもしれません。私自身も日記を毎日書くようになったのは2010年の2月からです。それまでは、書いたり書かなかったり…という状態でした。
以前、引越しのために家を掃除した時に、高校生、大学生、20代の頃などに書いた三日坊主の日記帳が何冊も出てきました。何かに影響を受けたり、思い立ったりして書き始めたのだろうけども、続かなかった様子が自分で見て取れます。
それでも、そうした節々の日記を読み返すと、
・すっかり忘れてしまっていた出来事
・当時に関わりのあった人、
・その時に自分が考えていたこと
などを思い出させてくれます。
いま思えば、その時に毎日書いていれば、自分に関する資料が十分に揃っていたのになぁと悔やまれますが、言っても仕方のないこと。これから続けていければいいなと思っています。
日記を書き続けるため必要なことは「目的意識」と「習慣化」です。
私の場合、日記を毎日書くようになったのは、次の2冊の本↓と出会ってからです。
『7つの習慣-成功には原則があった!』
著:スティーブン・R. コヴィー 翻訳: ジェームス スキナー , 川西 茂 /キングベアー出版
『1分間の日記で夢は必ずかなう!~成功と幸せを引き寄せる!「感性」を刺激する習慣』著:今村暁/フォレスト出版
日記の書き方に関しては、今後、計画と実行のステップで詳しく述べますが、この2冊をはじめ自己実現、能力開発の勉強を重ねる中で「日記は自分にとって最大のデータベースである」と考えるに至り、今は毎日続けています。今の自分と毎日向き合うため、そして将来の自分に残すためです。
私の日記の書き方は、ただ単にその日にあったことを羅列するのではなく、一定のルールに従って書いています。
写真のように「ライフログ」「タスクリスト」「日記帳」を1日見開き2ページにしたフォーマットを自作しました。
上記2冊の影響を強く受けていますが、使いながら自分にフィットする形式に何度も修正を繰り返し、今の形式に至りました。そして今でも、毎月のように修正を重ねています。私自身も日々変化していますので、私を記録する書式も当然、変化していきます。
この形式を思いついたのは2011年の5月からで、それまでは手帳と日記帳を別に用意していました。
当時、仕事が忙しくなってきて毎日書くのがしんどくなってきたため、「毎日継続する」ことを優先して、1つにまとめて簡素化しました。ちゃんと続けられているので。このやり方は私にはマッチしているなと思います。
正直言うと、普段は書いたものを読み返すことはほとんどありません。その日一日を、目標に沿ってしっかり過ごしていく上で、自分自身を確認する目的で書いています。なので基本的に殴り書きです。時には、何と書いているのかわからないところもあります。しかし、何年後、何十年後かに、自分が人生の大きな選択の局面を迎えた時、必ずや有用なデータベースになってくれていることでしょう。
最近では、スマートフォンやタブレット用の日記アプリが多数存在しています。写真付きで記録できるので、後から振り返った時にもハッキリとしたイメージで思い返すことができます。
MacやiPhone、iPadをお持ちの方は”One Day”という日記アプリがお勧めです。値段はちょっと高価(1,000円)ですが、閲覧性に優れており、データもクラウド保存されているので記録用として便利です。私も、出来事を写真付きで記録するのに重宝しています。
続けられることが大事なので、形式はなんでも構いません。自分に合った方法を見つけ、ぜひ日々の出来事や気持ちを書き留めてみてください。
こうしてちょっとした記録を積み重ねることが、将来、何か大きな転機を迎えた時に大きな財産になるかもしれません。