自分小史をまとめる

自分史、そして過去の自己分析の話は今日でいったん終了となります。

最後の仕上げとして、これまで作成してきた「ライフラインチャート」「キャリアインベントリーシート」「自分年表」をつなげて、自分の歴史を簡単な文章にまとめてみましょう。自分小史の作成です。

自己分析は、一度やって終了というものではありません。

・仕事や人生において大きな壁が立ちふさがった時
・自分の生き方にウソをついていることに気づき、それに耐えられなくなった時
・新しい自分に生まれ変わろうと決意した時

など、折に触れて自分のキャリア(人生)の棚卸しが必要になる場合がたびたび出てくるものです。

これまでご紹介してきたことを積み重ねていくと、自分に関する情報が膨大に蓄積されます↓

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しかし、毎回これをすべて読み返すのはかなり骨が折れます。また、今は理解しているつもりで書いていても、後から読み返したら自分でも理解できない箇所も出てくるかもしれません。ここであと一歩、整理を進めておきましょう。

せっかく労力をかけて作成した、自分の歴史。言わば、自分のデータベースです。

データベースもそのままでは履歴を溜めてるだけ。見ても何が何だかよくわかりません。見方を定め、特定の観点から集計することによって、データはその姿をあらわすのです↓

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自分に関するデータも同じ。いつでも簡単に振り返ることができるよう、見やすい状態に整えておくことで、これまでかけた労力をより効果的に活用することができます。

それでは、自分小史の作り方をご説明します。

1,区切りのいい年代を分ける
2.各年代について印象的な出来事やエピソードをピックアップする
3.2で挙げた項目を各年代300〜400字程度でまとめる
4.写真などがあれば、それを入れ込む
5.書いたものを時系列で並べ、1つにまとめる

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具体的にはこのような↓イメージになります。

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手間のかかる作業ですが、

・物事がうまくいかない時
・自信をなくした時
・これからどうしたらいいのかわからなくなった時

自分の人生を伝記を読むようなつもりで読み返してみると、

頑張って、いろいろなことを乗り越えてきたんだな。自分も捨てたもんじゃないな

と思えてみるものです。

私自身、昔は劣等感も強かったし、失敗もたくさんしたし、人様に迷惑をかけたり、申し訳ないことをしたことも多々ありますが…

自己分析を繰り返しているうちに、自分のことがどんどん好きになっていきました。今では自分のことがとても好きです。

自分のことが好きになると、他人のことも好きになれます。他人に優しくなれるし、他人を暖かい目で見ることができるし、他人を許すことができるようになります。

逆に、ひがんだり、恨んだり、逆恨みしたり、現実を受け入れられないのは、自分のことを許せなかったり、嫌いだったりするからかなと、昔の自分を振り返ってそう思います。

「人が喜ぶことをしよう」
「あなたもHAPPY、私もHAPPY」

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以前書いたこの言葉も、まず自分のことを好きになることから始まる。そしてその分だけ、他の人のことをどんどん好きになっていく。そういうものだと思います。

 

以上で、過去の自己分析に関する話は終了。明日からは、「現在の自己分析」そして「明確な願望の設定」のフェーズに入ります。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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