自分の○○に投資しよう〜自分自身をメンテナンスする〜

今月からジム通いを始めました。子育てや起業を言い訳にして、これといった運動していなかった自分に見て見ぬふりをしておりましたが、体力の低下と胴回りの成長がもはや見過ごせないレベルになってきました。さすがにもう、運動をしないと体型も崩れるし、何より体力の低下や腰痛などの支障につながるという危機感も覚えました。

ある企業で実施している伴走型のリーダー育成プログラムで、週間目標として運動を挙げている方が多いこともあって刺激を受け、最終的には妻に背中を押してもらい、駅前のスポーツクラブへ。目標として週2日。出張や外出も多いので現実的に難しい週もあるのでせめて週1日を必達目標として通っていきます。

まだ初月ですが、数年ぶりに本格的に身体を動かし、眠っていた身体が起き上がってくる感覚を実感しています。今月に入って、明らかに調子が良いです。身体を動かすことは、その費やしたお金や時間を自分の健康に投資していることだとも言えます。

今回は、改めて感じた、自己管理の重要性についてお話しします。

健全な思考は、健全な肉体に宿る

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という言葉があります。身体が健康であれば、心も健康になるという意味です。これまで、運動時間が取れない分、食事や睡眠で健康管理に留意してきましたが、やはり運動するのとしないのとでは明らかに違うと実感しました。イライラすることや、感情的に反発してしまうことが(感覚的にですが)減ってきたように思います。

少なくとも、運動した当日とその翌日ははっきりと調子が良いと感じます。運動自体の爽快感もあり、精神的に穏やかで安定するということもあるのでしょうか、それ以上に「思考が冴えるようになる」という効果を感じています。身体を動かすことで血流が良くなり、脳が活性化しているのだと思います。

デスクの上で考えていてもなかなか整理がつかなかったこと、思いつかなかったことなどを寝かせたまま運動をしていると、走ったり筋トレをしている間にそれを解決するアイデアがわいてきます。アイデアが天から降ってくる感覚です。本業の研修企画や設計、教材の内容などはもちろん、YouTubeやメルマガのネタなど、日頃から考えることがいっぱいあるのですが、運動中にアイデアが湧き起こり、それをiPhoneにメモしておいて、帰宅してから詳細に書き起こすという流れができてきました。

適度に肉体が疲労していることで、眠りにつくのも早くなり、眠りの質も良くなったように思います。そのためか、翌日のパフォーマンスも良いです。まさに「健全な思考は、健全な肉体に宿る」のだと思います。

「時間がない」は思い込み

かつてはダンスやランニングなどしていたものの、ここ数年間はまるで運動らしい運動をしていませんでした。仕事と家庭で精一杯で、自分のために運動の時間を取るなら、家族が起きる前の早朝に走るか、仕事の時間を削るしかないと思っていました。

特に、独立して以降は、やりたいことがいくらでもあるので、これ以上仕事の時間は削りたいくないという思いもあり、「時間がない」ので仕方がないと、どこか自分に言い訳をしていたように思います。今から考えれば、結局は面倒くさかっただけなのです。あれだけ時間管理の講座をやったり、動画を配信していたりしていたのに、自分がこれなのだからなんとも情けないものです。

ジムに移動し、着替えて準備するのに30分。ランニング、筋トレ、バイクを一通りやって1時間〜1時間半。お風呂に入って着替えて、帰宅するのに40分程度。合計で3時間かかりますが、結論としては週1〜2日、3時間程度を削ったところで仕事はしっかり回っています。

午前中から15時頃まで集中して仕事。その後ジムに行って帰ってきて18時。家族と夕食をとりお風呂に入って、子どもたちの就寝が20時。その後、自室に戻り仕事を再開。

いつもであれば、夜に行う仕事は決して能率が良いとも言えず、とはいえやらないわけにもいかずという感じだったのですが、運動した日は心なしか頭が冴えて仕事がはかどるように思います。日中の時間を別のことに使ったので、その分を取り返さねばという意識も働いているかもしれません。

加えて、改めて仕事の進め方を見直し、無駄な工程、非効率な工程を改善。もうこれ以上はムリと思いこんでいましたが、一層限られた時間の中で必要なことを終わらせなければならない状況に追い込まれることで、これまで疑問視していなかったことが目につくようになりました。

「もうこれ以上は効率化できない」「時間がない」というのは思い込み。基準や前提を変えることで、まだできることがあると気づくことができます。

身体が資本

若い頃は多少の無理が通用したとしても、やはり40代にもなると働き方を見直さなくてはなりません。長時間の労働、深夜の労働が翌日のパーフォマンスを低下させ、長期的に見るとさらなる効率の低下につながります。

体調が悪くなると、仕事の質が下がります。頭の回転が鈍くなり、アイデアも出てこなくなります。思考が鈍ると手の動きも鈍くなります。ケアレスミスも増えて、二度手間やり直しでさらに時間を要するようになります。

仕事をする上でのベースとなる資本は、なんといっても身体です。自分の身体に投資して、自分自身のメンテナンスをしていくことで、安定的に高いパフォーマンスをあげていくことができます。

これまで、せっかくお声がけいただいていたのだからと、仕事を請けられるだけお請けしようとしてきましたが、ジム通いを続けるためには最低でも週2日は行動の自由がきく日を残しておく必要がでてきます。仕事を選び、セーブすることで、無理がたたって品質が低下することを防ぎます。

期待される高い水準を維持することもプロとしての大切な仕事です。長い目で見て良い仕事をし続けられるように、自分自身へのメンテナンスにも気を配っていきましょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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