新しい事を学ぶのが楽しくなるコツを教えます!【リスキリング】

勉強に対してネガティブなイメージがありませんか。面倒くさい、かったるい、大変だといったイメージが強いと、勉強に対して前向きになれないですよね。好んで勉強なんてやりたくないと思っている方もいるかもしれませんが、それは「勉強=学校の勉強」のイメージが強すぎるからです。必ずしも自分が好きでもないこと、興味や関心がないこと、何の役に立つのかわからないことを、学習指導要領に沿って強制的に詰め込みで勉強させられるイメージがあるから、勉強は面白くないと感じるのです。

しかし、実際には大人の勉強は楽しいです。もし勉強が楽しくないとしたら、それは学んでいる内容が悪いか、学び方の方法が悪いかのどちらかだと言えます。今回は、新しいことを学ぶのが楽しくなるコツを5つご紹介します。

興味のある分野を学ぶ

まず1つ目は、興味のある分野を学ぶことです。自分が興味を持つ分野を勉強すれば、勉強は楽しくなります。例えば、好きなタレントやスポーツ選手の経歴や実績を調べたり、SNSで流行しているものを見つけて、自分で調べたりすることを苦には感じないでしょう。あとは、その興味の対象を広げていくだけです。

その上で、自分にあった教材を選ぶことも重要です。読書が向いている人もいれば、耳から聞くのが得意な人もいます。現代では勉強するためのツールは多岐にわたり、動画や音声などを使って、苦手なことを楽しく学ぶことができます。さらに、学んだことをアウトプットすることも重要で、ブログやSNSで情報発信をして手応えを感じることが勉強のモチベーションにつながります。

自分なりの学習方法を見つける

学ぶのが楽しくなるコツの2つ目は「自分に合った学習方法を見つけること」です。上述の通り、現在はさまざまな学習方法があります。昔の学校での勉強は、教科書とノートを開いて、先生の板書を書き写すというスタイルだったため、私たちは受け身の勉強しか知らなかったと言えます。そのため、勉強はつまらない、面白くないというイメージが定着してしまっているのです。

しかし、実際にはやり方はいくらでもあるのです。まずは自分がどの勉強方法が長続きし、苦にならないかを見つける必要があります。自分の傾向を知ることが大切です。私の場合、まとまった時間があると、仕事をしたくなって勉強に集中できなくなりますので、勉強は隙間時間や移動時間、待ち時間などを利用しています。

具体的には、スマホを活用して勉強をすることが多いです。スマホを使って本を読んだり、動画を見たりすると、スクリーンショットを撮ることができます。そうすることで、重要な部分を取り出して後で復習することができます。一週間に1回ぐらい、スクリーンショットを整理して、evernoteに保存しています。これにより、後からログを見返して、習得した知識を再利用することができます。

自分に合った勉強方法を見つけるためには、試行錯誤することも必要です。私も最初からスクリーンショットを溜めていくスタイルだったわけではなく、最初のうちは、紙の本に付箋を貼ったり、重要な部分にアンダーラインを引いたりしていました。しかし、そのやり方では常に道具を揃えていないと勉強ができないため、スマホ1台でできる勉強方法を探すようになりました。実際に、中小企業診断士の試験に向けた勉強などは、webの通信講座を使ってスマホで行っていました。

目標を設定する

3つ目は目標を設定することです。何かに取り組んでいく上で、目標設定はとても大事です。要は「終わりを決める」ということです。終わりが見えないと「いつまでこれ続くんだろう」とだんだん意欲が下がってきてしまいます。走れば走るほどゴールが遠のいていくマラソンを考えてみてください。もはや地獄です。どこにゴールがあるのかがわからないで走ってる。これでは当然長続きしません。何を、どれだけ、いつまでにやればいいのか。それを決めておくことで、「まあ、そこまでは頑張るかな」と意欲を持続していくことができます。

ステップとしては、まず具体的な目標を決めることです。ここで重要なのは、期限と達成水準を決めることです。TOEICの点数であれば、次の試験で何点取る。資格試験の勉強するのであれば、次の試験で合格というようなことが目標になるわけです。

そうした明確にリミットがあるものはまだいいんですが、教養としての学びにはハッキリとした終わりがありません。そうした場合、ダラダラやってしまって、次第にやらないようになってしまいます。その場合にも勉強量の目安を決めておくことが重要です。例えば本を読むのであれば、年間に50冊、週に1冊ペースで読む。あるいは動画の講座であれば、いつまでに終わらせる、といった形で「いつまでに」「何を」「どれだけ」やったら勉強したことになるのかという水準を決めておく。それだけでも、モチベーションが維持でき、踏ん張りがきくようになってきます。

そのためには、当然そのプロセスを思い描く必要があります。目標を達成させるためには、実行計画を立てる必要もあります。目標をクリアするためには、何をどれぐらいのペースでやれば良いのか。手順とスケジュールを考えていきます。実行計画の立て方については、下記の動画も参考にご覧ください。

楽しめる環境をつくる

勉強がはかどるかどうかは、自分自身の問題だけではなく、環境が与える影響も大きいです。良い環境で勉強すれば気分が乗り、どんどん楽しくなりますが、環境が悪いと勉強がしにくくなることもあります。

例えば、物理的な環境として周囲が騒がしい、部屋が狭い、薄暗いといった状況では勉強に集中しにくくなります。その対策として、例えば広い家に引っ越して自分が集中できるスペースを作ることで勉強の環境を整えることができます。

しかし、場所を広くすることができなくても、快適な場所を設けることはできます。例えば、値段の高めの喫茶店に行くと、周りの騒音が減り、自分のスペースも広くなるので、勉強がはかどります。

また、心理的な環境も大切です。例えば、図書館に行くと周りがみな静かに勉強しているため、自分も勉強しなければならないという空気に飲まれ、自分を勉強に追い込まれることができます。

成果を確認する

最後の5つ目は「成果を確認する」です。いくら自分のために一生懸命頑張っても、その手応えを得られないとモチベーションを続けるのは困難です。自分はこれだけのことをやった。それでこれだけ賢くなった。仕事ができるようになった。その成長の実感があるから、勉強して良かった、次も頑張ろうと思えるのです。

勉強した成果を確認することが、モチベーションの持続につながります。そのためには、まずは学習履歴のレビューをすることが有効です。自分が行った勉強の履歴を記録に残します。この日はやった。この日はやらなかった。合計で何時間やったなど。そして、月1回程度で良いので、自分がやってきたことに履歴を振り返ることで、「相当勉強したから、今月もまた自分が一段と賢くなったな」「スキルが上がったな」と思えるようになるのです。これが次の原動力につながります。やればやるほどパワーアップしている。自分が強くなってるような感じがする。それが励みになっていきます。

加えて、成長の実感を味わうためには、学んだことを実際に試してみるのが良いです。例えば、コミュニケーションの勉強をしたのであれば、同僚と話をする時にちょっと伝え方を変えてみる、あるいはその聞き方を意識してみる。ロジカルシンキングやフレームワークなどの勉強をしたら、自分自身が作るレポートや会議の場でそれを活かして書いたり話したりしてみる。普段と違うアプローチをとることで、周りから注目されることがあります。これが、新しい知識を身につけたという感覚や、周囲から認められたという満足感を得ることにつながります。

定期的に成長を振り返り、次の目標を設定することで、自分自身がどんどんレベルアップしていく実感を味わうことができます。そして、コツコツと勉強することで自己効力感や自己肯定感が高まり、仕事に良い影響を与えることができます。

まとめ

今回は新しいことを学ぶのが楽しくなるコツを5つご紹介しました。人間は本来、成長したいという欲求を持っています。自分自身が学んで成長し、できることが増えていくことは、嬉しく楽しいものです。難しいことができるようになったときに感じる有能感によって、自己肯定感を上げることができます。

勉強は自己成長のための素晴らしい投資です。将来の自分をより良くするためにも、楽しく学び続けましょう。勉強が楽しくない場合は、学習内容や学習方法を見直すことが有効です。自分に合ったやり方で自己投資を進め、楽しく学んで賢くなっていきましょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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