ビジョンを視覚化する

こんばんは。小松茂樹です。

今週末、マイケル・ボルダックというコーチの方のセミナーを受けに行くのですが、それに先駆けて彼の著書である『達成の科学』を読み始めました。

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『達成の科学――確実にゴールへ導くステップ・バイ・ステップの招待状』
マイケル・ボルダック (著), 吉田裕澄 (翻訳), 高野内謙伍 (翻訳)

 

書かれていることを実際に行いながら読んでいるのでペースがゆっくりで、まだ最後まで読みきってはいないのですが、これがなかなかに面白いです。

ビジョンを視覚化する

マイケルの理論の中に「ビジョン・ボード」というものがありました。

将来、実現したいことをイメージできる写真を新聞や雑誌から切り抜いたり、インターネットからダウンロードしたりして、1枚のボードにまとめるというものです。

同じようなもので、望月俊孝さんが「宝地図」というのを提唱されています。

 

このブログでも、ミッションやビジョンの重要性を繰り返し述べてきましたが、これまで私が話ししていたことは

自分が本当に望んでいるものを明らかにし、それを紙に書き出す

ということに留まっていました。
頭の中にイメージとして浮かぶことを、言語化することが必要だというお話は何度も書いてきましたが、画像にすることは触れていませんでした。

というのも、自分でもまだ実際にやっていなかったからです。いろいろな方の著作を読み、こうして願望を画像イメージにする必要性を学んでいたのですが、腰が重くて実行に移せていなかったなと反省です。

しかし、考えてみれば「ビジョン」というからには視覚化することが重要です。画像イメージは言葉よりも圧倒的に情報量が多く、脳にも、潜在意識にも願望実現のイメージをよりリアルに、ダイレクトに送ることが可能です。

 

言語による情報には一長一短があります。

人間の想像力は無限大です。ひとつの言葉から、様々なイメージを際限なく展開することができます。願望への想いが強くなるほど、自信がみなぎってくるほど、より壮大でリアリティのあるビジョンを描くことができるようになります。

しかし、言葉から連想されるイメージが定まっていなかったり、その言葉に実感や自信が伴っていないと、イメージがぼやけてしまいます。具体性・現実味が欠けるため、自分がそれを実現できる実感や、そこに向かっていくエネルギーがなかなか生み出されない場合もあるのです。

その点、画像イメージは自分が到達したい状況を鮮明に、リアルに描いてくれます。

私自身、今回実際にビジョン・ボードを作成してみて、願望は言葉と画像の両方で描く必要があるのだと、改めて思い知らされました。

ビジョン・ボードを作成する

著作の中では、雑誌や新聞、インターネットの記事を印刷したものなどから写真を切り抜いて、ボードに貼り付けていく方法がメインで紹介されていましたが、グラフィックソフトなどを使ってパソコンで作成する方法でも良いとされていました。

やり方はどうであれ、自分が望んでいることを表している写真を1枚のボードの中に散りばめるのが目的です。

ただ写真を散りばめるだけでなく、そこにS.M.A.R.Tで定義した目標を言葉で書き加えていきます。

 

S.M.A.R.Tはビジネスでよく使われる目標達成の手法で、

Specific(具体的)
Measurable(計測可能)
Achievable(実行可能)
Relevant(関連性あり)
Time-Boxed(期限あり)

の頭文字をとったものです。

要するに、到達すべき点が明確でかつ数値化されており、現実味を伴っており、期限を決めていることです。これらが整理されていれば、目標はより達成に近づくとされています。

とは言え、現実味を帯びているかどうかを考えていると、本当に望んでいることがあったとしても「できるか」「できないか」を考えてしまいがちです。まずは心の赴くままに、やりたいことや欲しいものを列挙して、それを表す写真などを用意していくのが良いでしょう。

 

本を読んでいた時、私は大阪に外出しており、手元に雑誌や新聞がある状況ではありませんでしたが、とにかく今すぐにやってみたかったので、手元にあるiPadを使って、パワーポイントとインターネットからダウンロードした写真データで作成することにしました。

こんな感じです。

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願望を描く方向性として、マイケルは

・人間関係
・キャリア・ビジネス
・財政面
・環境
・スピリチュアル
・健康面

の6つの側面から考えることを提唱されています。ただ、私は将来の描き方については井上裕之さんのライフコンパスの考え方を踏襲しているので、ひとまず

・健康
・仕事
・お金
・人間関係

の4つに分けてやってみました。

特に、人の顔が写っている写真には、自分の顔を上から重ねると効果的です。バカバカしいかもしれませんが、いざやってみるとリアリティがぐっと増してきます。

 

実際にやってみるまでは、「どれだけの効果があるものか」と思っていましたが、いざやってみるとこれまで言葉で書いていた、実現したいことのイメージがより明確になった気がします。さっそく、手帳サイズに印刷して、毎日持ち歩き、何度も見返すようにしています。

私自身、何度も書いていることではありますが、「学んだことは実際にやってみる」ことが本当に大事なのだなと、改めて思いました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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