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2014.7.30
前回申し上げたとおり、自分が望んでいるものと向き合うためには、まず自己分析が必要となります。
自己分析とは「自分の過去、現在の姿から未来の姿を描く」ことです。
「自己分析」というと、就職活動の学生を思い出すかもしれません。
「今さら自己分析なんて」と思われる方もいるかもしれませんが、自己分析は学生のものだけではありません。
・人生にとって重要な決断を使用としている時(転機を迎えている時)
・行き詰まりを感じ、自分の生活や自分自身を変えたいと思う時
・さらなる高みを目指し、自分の人生やキャリアのレベルを上げたいと思う時
など、その後の人生においても、要所で自分を省みることはとても効果的です。
自己分析の最終的な目的は、自分の未来の姿を描くことですが、そのためには現在の自分を理解することが求められます。
そして、現在の自分を知るためには、まず自分の過去を整理し、見つめなおすことが欠かせません。
まずは、過去の自分といま一度向きあいましょう。
自分の過去を整理する方法として、以下のような方法があります。
1.ライフラインチャート
自分の人生(ライフ)の変遷を線グラフ(ライン)で表した図のことです。
例としてはこのようなものです↓
どの頃がうまくいっていて、いつがうまくいってなかったかを、視覚的に振り返ることができます。
2.キャリアインベントリー
こと職業領域における自分を振り返る際には、キャリアインベントリーが有効です。
所属していた会社や部署、あるいは担当していた職種ごとにシートを分け、「その時にどんな仕事」をしていたかを時系列に書き出します。職務経歴書のようなものです。
経験していた仕事を振り返ることで、自分の興味・能力・価値観などを整理する大きなヒントになります。
3.自分史
その名の通り、自分の歴史をまとめることです。
出来事を年表形式でまとめたり、自叙伝のように物語形式で綴ったりと、様々な形式のものを意味します。
生まれてから現在にいたるまでの数々の出来事、出会った人、住んでいた場所、取り組んだこと…それらのすべてが合わさって、今の「自分」というものができています。
自分史をまとめ終え、その時の気持ち・感情を振り返ることで、「自分が将来どういう方向にむかいのか」というヒントを得ることができます。
次回から、これらの作成手順について考えていきます。