ブログ
2017.2.13
前回、仕事の集中を妨げるノイズとして
の2種類を挙げ、物理的なノイズへの対処方法についてお話しいたしました。
今回はもう一つのノイズである、心理的なノイズを遮断する方法をご紹介いたします。
心理的なノイズは、自分の内面から発生する騒音です。大きく次の3つに分類されます。
それぞれについて、対処法を挙げていきます。
といった場合、頭の中を複数の仕事が飛び交い、目の前の仕事に集中することが難しくなります。
他の仕事が気がかりで、「先にそちらにも手をつけなければならないのでは」という気持ちが浮かんでは消え・・・という状態に陥ってしまいます。
この状態は「仕事が終わらないかもしれない」という不安、恐怖から引きおこされます。
やるべきことの数が多いあまり、すべてを完了したイメージが描けないのです。
もっとも手っ取り早い対処法は、「いまわかっているすべての仕事を紙に書き出す」ことです。
その上で、それぞれの仕事の期限を確認し、着手する日時をおおまかに割り当ててみましょう。
その結果、「どう時間を配分しても終わらない」ということであれば、それは明らかにキャパシティオーバーです。
期限を延長してもらう、他の人にお願いするなど、別の手を考える必要があります。
しかし、実際に書き出して整理してみると、一つひとつ片付けていけば十分に終わる分量であることもあります。
全体を俯瞰してみると、「なんだ、これだけじゃないか」と、不安を抱いていたよりも少ないことに気づく場合もあるのです。
あるいは、ムリしてすぐにやらなくても良い仕事であると気づくこともあり、「やらない」という選択肢をとることができるかもしれません。
頭の中だけに留めているから、見通しが立たなくなるのです。
紙に書き出して整理してみるだけで、全体像を把握することが容易になるのです。
仕事の項目や内容だけでなく、自分の感情を紙に書き出すことも効果的です。
など、モヤモヤした感情があると、それが心の中をいつまでも漂っていて、仕事が手につかなくなってしまいます。
そうした場合、自分の素直な気持ちを、こみ上げてくるままに紙に書き出してみましょう。
悲しい、辛い、寂しい、悔しい、苦しい、不安だ・・・など、思っていることをそのまま書くのです。
紙に書き出すことで自分の感情を客観視できて、冷静になることができます。
感情だけでなく、対象者や情景、経過などを書き加えても良いかもしれません。
細かに描写すればするほど、出来事や自分の感情が心の中から切り離されていき、第三者視点で状況を捉えられるようになります。
感情も心の中に留めているから、いつまでも囚われてしまうのです。
書き出すことで、心の中から解放してあげることができます。
心の中の動きとはまったく別の側面から、集中力が削がれることもあります。
それは、寝不足や体調不良です。
どれだけ仕事に集中しようとしても、睡眠が足りていないと、意識が散漫になってしまいます。
また、体調がすぐれないと、意識を仕事に向け続けることは困難です。
風邪や疲労はもちろん、二日酔いなどの人為的な体調不良も、同様に集中力の低下を招きます。
対処法はシンプルで、日々、栄養のあるものを食べ、睡眠をしっかりとる。そして、飲み過ぎない。
要するに健康管理に留意することです。
とりわけ、睡眠は翌日の仕事の生産性を大きく左右します。
スッキリした状態で仕事に取り組む1時間は、寝不足で取り組む3時間よりも高い成果を上げることができます。
意識が散漫になると、ケアレスミスや段取り不足による二度手間なども誘発するため、仕事に取り組んだ結果、かえって損失を招くことすらあります。
トラブルやクレームへの対応でもない限り、ムリして夜遅くまで続けるよりも、早く寝て朝一で対応する方が、スピードの面でも質の面でも、良い仕事をすることができます。
常に、心と体の健康を保つように努める。
それが、心理的なノイズを遠ざけ、集中力を高めることにつながるのです。
本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。