目標達成
2015.1.9
前回の続きです。
5年後のビジョンを描いたら、年表形式に言葉にしていきます。
5年間のビジョンを書き表すための、次のようなフォーマットを準備します↓
1.左側の「年」欄に、その年での自分の年齢を記入します。
「○年後」という言葉よりも、自分が「○歳の時」として捉えた方が、イメージがよりリアルになります。
2.上段に、思い描いた5年後のビジョンを簡潔にまとめます。
3.5年後(2019年)の「目標」欄に、5年後のビジョンを詳細に記します。
役割が明確になっている場合、役割ごとに書きます。繰り返しになりますが、「本当に達成できるのか」と真剣に考えず、「こうありたい」と思う自分の素直な願望を書きましょう。
例えば、
・年収1,000万円に達する
・憧れの◯◯の職につく
・マイホームを購入する
などです。
4.2年後~4年後のビジョンを描きます。
5年後にそのようになっているためには、4年後にはどうなっているのが望ましいか」を考え、4年後(2018年)の欄に役割と目標を記入します。
同様の考え方で3年後(2017年)2年後(2016年)についても役割と目標を決めていきます。
この際、近い年になるに連れて「目標」欄に書かれていることが次第に現実的になっていくことが理想的です。書かれていることが達成できて喜んでいる自分のイメージが、3年後、2年後…と今に近づくにしたがってより鮮明になっていくようであれば、有効な目標として機能していくことでしょう。
5.最後に1年後、つまり今年2015年の年末までに達成/到達すべき自分の姿を「目標」欄に書きます。
来年(2016年)に達成すべきことと見比べて、「それができるためには今年はどこまで進んでいるべきか」
を考えます。
2年後~5年後までの部分は、あまり細かくに考えずに、大体の進捗を描くイメージで良いでしょう。ただし、今年の目標は、本当に年末までに達成できるかを緻密に考える必要があります。ここに書いたことが、今年1年の行動計画に落とし込まれていくからです。
ハードルが高過ぎると、取り組む前から気押されしてしまい、なかなか前に進めなくなります。しかし、ハードルが低すぎると目標として機能せず、自己成長・自己変革につながりません。
「普通にやっていたらできるだろう」というレベルではなく、「ある程度頑張らないと辿りつけない」というレベルに設定して、目標として適度にプレッシャーが働く度合いが望ましいです。
この表を作る上では、プロセスをあまり細かく記載しない方が良いです。達成したいこと、到達したいことをシンプルに書きましょう。
書く内容は「○○ができた」「○○になった」など結果だけで十分です。
どうやってそれを達成するかというプロセスをここで定義してしまうと、その行程を踏むことにとらわれてしまい、他の方法や機会を逃してしまう可能性があります。
例えば、「年収1,000万円になる」という目標を掲げたとします。
これを仮に「転職して年収1,000万円になる」としてしまうと、行動目標が転職活動になってしまいます。しかし、現在の就業先での昇進、副業、独立する…など、目標を達成する手段はいろいろありえます。
どうやって達成するかは、1年ごとの目標を計画する際に、自己の状況と環境分析を踏まえて、なるべく現実味のある方策をその時点で描く方が、目的により近づくことができます。
5年間の流れという大枠のビジョンを描く段階では、まずは「あるべき姿」「なりたい姿」の結果のみをイメージし、具体案は次の行程で考えていきましょう。
前回でも書きましたが、目標を立てる上でもう一つ大事なことは、「自分の力でできること」に集中することです。他力本願の目標は、目標とは呼べません。
例えば「宝くじがあたって3億円が手に入る」というのは、思い描くビジョンとしては不適切です。
確かに、願望ははじめから制限せず、自由に、心のままに描くことが大事ですが、他力本願を前提としてしまうと達成へのプロセスを自力でコントロールできなくなります。
コントロールできるのは自分自身の意識と行動だけです。他人や運をコントロールすることはできません。ビジョンや目標を考える上では、自分の力でできることにフォーカスしましょう。
なかなかビジョンが描けない。1年ごとの目標に落とし込めないという方は、「とりあえず、決めてしまう」という考え方も重要です。
目標や計画は、行動を進めていく中で随時見直して、時には修正が求められる場面が出てきます。
ゴールと方向性が定まらないと、最初の一歩を踏み出すことができません。行動に踏み出すためには、時に「とりあえず、決める」という姿勢も必要となるのです。
次回は、今年一年の目標をもとに、月々の行動計画を作成していきます。