目標達成
2015.10.8
ブログをご覧のみなさま、こんばんは。小松茂樹です。
前回、モチベーションに頼らずに計画を実行に移すための方法として、
・行動の習慣化を図ること
・習慣化するために、行動を定型化(細分化+順序立て)すること
についてお話をしました。
今回は、行動を習慣化させる取り組みとして、定型化と合わせて必要になるプロセスである「記録と分析」についてお話しいたします。
目標達成に向けた行動を無意識で行うようになれば、モチベーションが上がる/上がらないといった「感情の問題」に左右されることなく、やるべき行動が着実に積み上がっていきます。
前回述べた通り、行動を無意識で行うようにするためには、行動を習慣化させることが効果的です。
とはいえ、習慣化の道のりは決して、簡単なものではありません。
特に最初の頃は、習慣化したい行動が「できたり、できなかったり」という状態に陥ってしまうものです。
それは決して、意思が弱いからではありません。能力が不足しているからでもありません。
習慣化の道のりとはそういうものです。行動を定着化させるには、その行動があなたの身体にしっかりなじむよう、意識的に、地道に繰り返していく必要があります。
しかし、ある方法を用いることによって、その定着化を加速させることができます。
それが行動の「記録と分析」です。
これが、セルフマネジメント実践サイクルの最後のフェーズとなります。
「測定されるものは改善される」という原則があります。
あらゆるものは状況を測定することによって、改善へ導くことができるのです。
物事の状況を改善するために、まず必要なものは何でしょうか。
それは、現在の状況は「良いのか、悪いのか」「悪いとしたら、どれくらい悪いのか」を判断することです。これをなくしては、どういう手を打つかを考えることもできません。
良いか悪いかの判断は、目標と現状の比較によって行うことができます。目標はすでに定められていますが、現状の把握には記録が必要になります。
・今日はどういう時間の使い方をしたのか
・今日はどれだけの行動を予定していて、実際にどれだけできたのか
・今日はどういう気分だったのか。調子は良かったのか、悪かったのか
こうした記録があれば、自分の状況を客観的・視覚的に把握することができます。
現状と目標の双方が明確になっていれば、あとはそのギャップを埋めるシナリオを考えるだけです。状況は確実に改善されていくでしょう。
明確さは力なのです。
そこでオススメしたいのが、あなたの自分の時間の使い方、行動履歴、心身の状態などを記録してみることです。
使用するツールは何でも構いません。私は手帳を使っていますが、ノートでもコピー用紙でも構いませんし、デジタルツールでも良いです。現在は、タブレットやスマートフォンでライフログをつけるアプリがいくつも登場しています。
大事なことは「毎日続けられるもの」にしておくということです。記録したり、しなかったり・・・となってしまうと、自分の行動量や傾向を正確に把握することができません。
また、記録する項目があまりにも細かすぎると、毎日続けるのがしんどくなってしまいます。負担を感じることなく、難なく続けられるのが一番です。
私の場合、予定はGoogleカレンダーを使用して、iPhone、iPad、MacBookAirなどで管理するようにしています。
一方で、手帳は予定帳ではなく「記録帳」として、その日の
・時間の使い方
・タスク管理(やるべきこと、やったこと、できなかったこと)
・状態(身長、体重、歩数、睡眠時間、食事の内容など)
・習慣化行動の実施状況
を記録するために使っています。
紙の手帳を使っているのは、
・瞬時に起動できる(モバイル機器より、依然として早いです)
・速記できる(入力だと、思考のスピードに追いつかないことがあります)
・バッテリー切れや圏外でも使用できる
からです。
この日々の記録を蓄積すると、自分の状態や行動量を、点ではなく線で捉えることができます。まさに「自分のデータベース」とも呼べるものです。
不思議なもので、計測して記録を行っているだけでも、状況は確実に快方に向かっていきます。
そして、記録を蓄積し、通算して見ることで、そこから自分の感情や体調、行動のパターンを読み取ることができるようになります。これが「分析」です。
分析によって、自分のことを一段と理解できるようになります。自己理解が深まれば、戦略や目標の精度をさらに向上させることができるでしょう。
こうして、セルフマネジメントの実践サイクルは循環モデルとして機能していくのです。
以上、4回にわたって、
「自己理解と自覚」→「時間管理」→「行動の定型化と習慣化」→「行動の記録と分析」
からなる、セルフマネジメント行動サイクル(STARモデル)の概要をご説明して参りました。
私はいま、このコンテンツを、
・個人のコンサルティング
・企業研修
・書籍
・DVD教材
として展開していきたく、構想を練っています。
いずれ、何かしらのカタチであなたにもご利用いただけたらと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。