相手を褒めることは、自分を高めること

今日は、来週の公開セミナー登壇に備えて、散髪してきました。

 

行きつけの美容師さんとは、かれこれ20年来の付き合いです。なにせ私が高校生の頃から髪を切ってくれていますので(笑)

おそらく親に次いで、私の過去から現在までを通して見ている方かもしれません。

 

彼女とはいろいろな話をします。仕事のこと、家庭のこと、将来のこと、たわいもないこと。1時間があっという間に過ぎます。

そして、決まって元気をいただいていて帰ります。

今のような生き方をするようになってからは、あまり気分が落ち込んだり、気が晴れないということは少なくなりましたが、昔はひどく落ち込んだり、なかなか立ち直れないということもありました。

そうした時も、必ずエネルギーをいただいて帰っていました。

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彼女の何が素晴らしいのだろうと改めて考えた時に、思い浮かんだのは「プラスの言葉を使う」ということ。

もっと具体的に言うと、

肯定する
褒める

ということです。

 

思い出せる限りにおいて、彼女が私の言ったことに対して否定的な言葉を返したことは一度もありません。

「すごい、すごい」
「いいじゃん」
「そうそう」

彼女のリアクションの9割方はこのうちのどれかです。すべて肯定なので、話す方もどんどんノッてきます。

 

また、接客業をなさっている方は、お客様の層も広いです。

話のネタが豊富なので、私がした話が毎回いろいろな方向に展開していきます。自分一人で見ている世界は非常に限られているで、日頃まったく接点のない世界の話を聞けるのはやはり楽しいです。

 

なので、まずもって沈黙が訪れることはないです。常に、どちらかがしゃべってます。いまは独立して美容室をやられているのでひと目も気になりませんが、周囲に他のお客さんがいらした時は「こいつら、うるさいな」ときっと思われていたことでしょう(笑)

 

文字通り時間を忘れて話すので、ホント1時間があっという間です。しかし、それでいて仕事も早い。キャリアがあることはもちろんですが、それを加味したとしても相当に腕の立つ方です。はじめて妻を彼女のもとに連れて行った時も、素晴らしい美容師だと大絶賛してました。

 

また別の話で書こうと思いますが、人が本物かどうかは

(知識×経験×能力)+人格

で決まると、私は思っています。これをバランスよく兼ね備えている方は、エネルギーレベルがとても高いです。

 

言葉は人の口から出たものであり、その人が発するエネルギーが宿っています。

良い言葉は相手に活力を与え、悪い言葉は相手にダメージを与えます。

そして、自分が発した言葉は、自分の耳でも聞いています

 

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したがって、良い言葉は自分にも活力を与え、悪い言葉は自分にもダメージを与えます。言わば自傷行為です。

たとえ、他人のことを悪く言っているとしても、それを聞いている自分の耳にもその悪い言葉が入ってきます。

結果として、自分にマイナスのエネルギーを注いでいることになります。

 

一方で、人を肯定し、人を褒めることのできる人は、その発した言葉を自分自身でも受け取っています

相手に送ったプラスのエネルギーは、自分にも戻ってきます。

だから、プラスの言葉を使える人は、エネルギーレベルを高く保っていられるのです。

 

人間には、

・安心、安定
・変化、バラエティ
・自己肯定感
・愛とつながり
・成長
・貢献

の6つのニーズがあると言われています。

 

相手を肯定し、褒めることは、相手の自己肯定感を高めるとともに、自分の自己肯定感を高めることにもなります

私がその美容師さんと取り交わす会話は、自己肯定感を高め合うプラスエネルギーの交流であり、だからいつも元気をいただいて、気持ちよくその時間を過ごすことになるだろうなと思いました。

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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