目標達成
2015.11.11
11月8日の日曜日、第1回おかやまマラソンに出場してきました。
フルマラソンも三度目なので、そろそろタイムも上げていきたいという意欲はありましたが、
明らかに練習不足であり、10km地点でさっそく膝に痛みを感じる羽目に(‥ゞ
またしても、完走が目標となってしまいましたが、無事に走りきることができたので一安心です。
以前にもブログに書きましたが、マラソンは「目標達成の縮図」だと思います。
「一歩ずつしか進むことはできない。しかし、一歩一歩の積み重ねがやがてゴールにたどり着く」
このシンプルな原則を、何度でも思い返させてくれます。
できることは一歩を進めることだけです。途中でサボっていて、後から一気に巻き返すことはできません。手を抜けば抜くほど、後からツケがまわってきます。
時にはペースを緩めることも重要ですが、あまり休みすぎるとついには巻き返せなくなってしまいます。なので、たとえゆっくりであっても、着実に一歩ずつ前に踏み出さねばなりません。
目標が大きくても、小さくても、自分にできることは一歩を重ねる以外にはないのです。
たとえ、一歩一歩は小さくても、前に進んだ分だけ確実にゴールに近づきます。
出だしは気分も揚々。
一方で、終盤の残り5~10kmになると、ゴールが見えてきて足取りも軽くなります。
20~35kmくらいが一番キツイ。「これがいつまで続くのか?」と途方に暮れる気にさえなります。
でも、前に出た分だけ、確実にゴールに近づいています。
あらゆる目標達成は、これと同じです。
道のりが長いほど、つまり大きな目標であるほど、途中でいろいろと余計なことを考えてしまいがちになります。
でも、できることは一歩ずつ前に出るだけ。とてもシンプルです。
たとえ、その一歩自体には手応えを感じなかったとしても、積み重ねていくことによって、
「思えば遠くへ来たものだ」
と感じられるものなのだと思います。
これまで大阪・横浜・岡山と3回のフルマラソンに出場してきましたが、いずれも発案は妻であり、私はそれに乗っかっただけでした(笑)
私をマラソンの世界にいざなってくれたのは妻で、最初は半ば付き合わされる感じで始めましたが、今ではようやく自分の意思で走っていると思えるようになりました。
自分の判断だけでしたら、フルマラソンに出場することはなかったと思います。
そもそも、走るということ自体思いつきませんでした。自分がフルマラソンを完走できるなど、考えたこともなかったです。
マラソンはいろいろなことを教えてくれるし、健康維持・増強にもつながります。翌日に自分の身体が使い物にならなくなることを除けば(笑)、いいことずくめです。
自分の可能性を広げる機会をくれた妻にはつくづく感謝です。マラソンを通じて、自分の幅が広がった気がします。
私は、成長には2種類あると考えています。「深掘りする成長」と「幅を広げる成長」です。
深掘りする成長は、ある程度自力でできるものです。自分の好きな分野はいくらでものめり込めるので、知識・能力・経験を自分の意思でどんどん重ねていくことができます。
しかし、好きなことだけ、自分の見えている世界だけの成長を求めていては、人間の幅があまり広がりません。自分の見えていない世界に、幅を広げるきっかけがあります。
そして、幅を広げる成長の機会は、他人からいただくことが多いものです。
人からの誘いにもいろいろありますが、それが何かしらの形で自分の成長につながると思えるものであれば、あれこれ考えずに誘われるままにやってみることも大事だなと思います。
それまで自分が見ようとしてこなかった世界に入ることで、自分の新たな一面や可能性に気づくことができます。
また、完走できれば良いと思って臨んでいた私と違い、妻は目的意識を持って数ヶ月前から入念に練習に取り組んでいました。
その結果、自己記録を27分も短縮してしまい、ただただ驚くばかりです。
それを為し得たのは、妻自身の努力はもちろんですが、それに加えて良き指導者やコミュニティと出会うことができたおかげでもあるでしょう。人の成長は、他人によってもたらされたり、加速したりするものです。
したがって、どういう人と出会うか、どういう人と付き合うかが、人間としての深さや幅に表れてくるものだと思います。
次は、来年の東京マラソンを控えています。
妻を見ていると、私もいい加減「完走が目標」から卒業して、ちゃんと計画的にトレーニングをしなくてはという思いが沸いてきます。
人材開発のプロを名乗っている以上は、あらゆる機会を成長につなげていけることを身をもって示さなければなりませんので(笑)
いろいろなところに、学びの種、成長の種が潜んでいるものです。あなたにとっても、身近な人からの思わぬ誘いが、ご自分の幅を広げるきっかけになるかもしれませんね。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。