目標達成のポイント5:本音の目標なら容易に達成できる

前回に引き続き、目標を達成させる5つのポイントについて解説していきます。

  1. 目標達成に向けた行動を習慣化する
  2. 結果目標とプロセス目標の両方を設定する
  3. 測定できる目標を設定する
  4. 小さな変化からはじめる
  5. 自分が本当にやりたいことを目標にする
シリーズ最終回となる今回は、5つ目の「自分が本当にやりたいことを目標にする」についてご説明いたします。

▼これまでの流れはこちらから▼

目標達成のポイント1:目標達成に向けた行動を習慣化する
目標達成のポイント2:望む「結果」を作り出す「原因」をつくる
目標達成のポイント3:測定できるものは改善できる
目標達成のポイント4:1日に15分から行動をはじめる

建前の目標か?本音の目標か?

これまで4回にわたり目標設定や計画づくりのポイントについて説明をしてきましたが、これらはすべて技術的な要素です。もちろん技術もあるに越したことはないですが、極論を言ってしまえば、本当に心の底から達成したいと熱意を持って取り組める目標であれば、技術が不足していても達成できます。これまでの話はなんだったのかと思われるかもしれませんが、意識(マインド)が最も重要です。

  • 仕事で結果を出す
  • 資格を取る
  • 英語が話せるようになる
  • 運動する
  • ダイエットをする
  • 何か趣味をはじめる
  • お金を貯める

新年を迎えて心機一転、「今年こそ」と決意を新たに目標を立てる方もいらっしゃると思います。果たして、その目標は心の底から本当に実現したいと思うものでしょうか。

  • 世間的にその方が良いとされているから
  • 周囲の目が気になるから
  • 必要に迫られて仕方なく

こうした気持ちから立てられた目標は達成が難しいです。周囲の目や外圧、世間体などから「やらなければならない」と迫られて取り組む目標を、私は「建前の目標」と呼んでいます。建前の目標に対して、無意識は抵抗します。理性では達成しなければと思っているものの、感情が動かない。取り組もうとしても気が重く、心が弾まず、そして長続きしないのです。これまで申し上げてきた通り、人の行動の95%は無意識によるものです。そして無意識は、自分の価値観や信念、素直な感情に基づいて行動をします。無意識が抵抗する目標に対しては、行動を継続するのが難しく、達成に至る前に力つきてしまうのです。

目標を達成するためには、心の底から実現したいと願い、自分の正直な気持ちに基づいた目標を設定することが必要です。私はこれを「本音の目標」と呼んでいます。本音の目標は無意識が喜びます。無意識は理想と現実の差を埋めようと自律的に働きますので、達成したい目標が、自分の信念や価値観、興味・関心に即した理想であれば、自然といてもたってもいられなくなって、行動へと向かい始めるのです。

自分自身を理解する

したがって、目標を設定する時には「これは本当に、自分が心の底から願っていることなのか」と自問自答することが必要です。何より、自分がどんな人であるか。何に関心があり、何を大切にしていて、どんな人として、どんな生活を送ることを理想としているのか。これとしっかりと向き合い、自分自身を理解することが必要です。

自分をどのような人間として捉えているか。それを言葉で表したものを「自己概念」と呼びます。自己概念に即した目標であれば、その実現に向けた取り組みは無意識が優先順位を高めて、自然と行動へと導きます。

もちろん、望む水準、定められた期限で達成するためには理性的なコントロールも求められます。これまでご紹介してきた技術的なポイントも有効に働きます。しかし、何よりもまずその目標は「本音の目標」であるのかどうか。これを問うことが優先です。

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必要に迫られている目標に取り組まなければならない場合

それでも、仕事で成果を上げたり、資格を取得したりなど、職場からの要請や期待によって必要に迫られた目標に取り組まなければならない場合もあると思います。その場合には、取り組むべき課題が自分自身にとってプラスに働くと思えるように、意味づけと解釈をし直すことが有効です。

人の行動原理はとてもシンプルです。人は欲求に基づいて行動します。そして、欲求は大きく分けると

  • 痛みを避ける
  • 快楽を追求する
の2種類しかありません。

何を痛みと捉え、何を快楽として捉えるかは無意識が自律的に判断していますが、そこに理性(自覚している意識)を介入させることは可能です。その目標を達成することが、自分にとってどのような痛みを避けることにつながるのか。あるいは、どのような快楽を得ることにつながるのか。最初は半ば強引であったとしても、そのストーリーを描いて自分に言い聞かせ、自分自身に説得を試みることです。

不思議なもので、最初は必要に迫られて仕方なくはじめたことであっても、最初の数日を乗り越えて次第に軌道にのってくると、だんだんと苦ではなくなってくることがあります。慣れてくるからです。慣れというのは、特定の行動や状況がコンフォートゾーン(心理的安心領域)の内側に入ったことを意味します。最初は渋々はじめたことであっても、ひとたびコンフォートゾーンの内側になれば、無意識が抵抗を示さなくなるので行動が苦でなくなりますし、強引な意味づけと解釈も自然に納得できるようになってきます。

成果は行動に生み出され、行動の質や量はは能力によって影響を受け、能力が十分に発揮できるかどうかは意識によって決まります。

成果=意識×能力×行動

ですが、この中で最も強い影響力を持っているのは意識です。

意識の95%は無意識です。無意識に即した目標が立てられればそれがベスト。自然と行動へと向かい始めます。無意識が抵抗を示す目標に取り組まなければならない時には、意識を変える必要があります。意識は実態のない存在であり、意識を変えるのは決して容易ではありません。しかし、行動を変えることによって結果的に意識を変えることは可能です。意識を変えることによって「本音の目標」にできた時、その達成は決して不可能なものではなくなることでしょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

   

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