ライフラインチャートを描く(後編)

前回の続きです。ライフラインチャートの後半の項目を埋めましょう。

3.成功体験/4.失敗体験

「1.主な出来事・転機」「2.影響を受けたこと・人・本」で挙げた項目をきっかけとして、成功(嬉しかったこと)と失敗(悔しかった、悲しかったこと)を思い返してください。

  • 高校/大学の受験
  • 習い事の発表会やコンクール
  • 地域のイベント
  • 恋愛
  • 就職/転職
  • 仕事での活躍や失敗
  • 資格取得

などです。

特に失敗を振り返ることは重要です。同じような失敗が繰り返されている場合には、それが今の自分の特徴であるとともに、成功の足を引っ張る阻害要因になっている可能性もあります。

ひと通り書き終えたら、書いた内容の中でも特に、

  • 楽しかった/嬉しかったこと
  • 悔しかった/悲しかったこと

を選び、その「度合い」をざっくりと数値化してみましょう。例えば、

  • 「第一志望の大学に合格できた」→プラス80点
  • 「留年した」→マイナス70点
  • 「彼女ができた」→プラス60点
  • 「就職がなかなか決まらなかった」→マイナス50点

などです。感情の浮き沈みの度合いを表現できればいいので、数値はだいたいでOKです。

ここまでの作業がすべて終ったら、いよいよグラフの作成です。成功や失敗の体験につけた点数に従って、それぞれの年齢のところにマーカーをつけ、それらを線でつなげます。私の場合は、こうなりました↓

140801_lifeline

いかがでしたでしょうか。「自分の人生を振り返ると、こうだったのか!」と納得できるようであれば、良い出来映えです。次の段階で「現在の自分を理解する」時に、非常に役に立つ資料となります。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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