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2016.5.26
先日、知人から紹介された方の、起業の相談にのらせていただきました。
もともとは「ホームページを作りたいのだけど、どうやって作ったら良いか?」というお話でしたが、
ホームページの構造や掲載内容を考えるためには、そもそも
「ビジネスモデルはどのようなものなのか?」
を先に明確にしていく必要があります。
ホームページは、マーケティングや営業の活動を実現するツールのひとつに過ぎません。
逆に言えば、事業の計画がしっかりと練られていれば、ホームページの構造や内容は自ずと定まってきます。
今回はホームページのお話はいったん見送り、
まずはその方の頭の中にある「事業のイメージ」を繰り返しお伺いして、
それを言語化・視覚化(図解)していく作業を行いました。
ビジネスに限らず、頭の中に「なんとなく」あるものを明確にしていくのは、なかなか大変な作業です。
決してアイデアがないのではなく、言葉にできていないだけなのですが、
この「言葉になっているか/いないか」が、作成する計画の実現可能性を大きく左右します。
明確さは力です。
具体的かつ論理的であるか否か。
たったそれだけの差が、その後のすべての行動と成果に影響を及ぼすのです。
自分だけで考えていると、つい筋が通っている気になってしまうものですが、
いざ他人に説明しようとすると話がつながらないことが、いろいろと出てきます。
曖昧な点に対して的確な質問を投げかけて、的確な返答を得る。
それらを繰り返す中で、相手の思考の整理をお手伝いさせていただく。
ここのところ講師業が続いていましたが、久々にコンサルタントの本領を発揮した気分でした(^^ゞ
ご相談を終えて帰路についた時、
「ご相談にのれる範囲がずいぶん広がったなぁ」
と思いました。
つい一年前までは、職場や転職などキャリアのご相談はたびたびお受けしていましたが、
今回のような話をいただいてもあまり力になれなかったかもしれません。
経営コンサルタントとしての修行を積んできた今になって、今回のご紹介をいただいたことに、つくづく縁を感じるものです。
知識や経験が増えたことで、より広い範囲で人の役に立てるようになりました。
「自分が成長して得たものを他の人に役立てたい」
と思うと、今の自分が力になれる相手を連れてきてくれるのかもしれません。
自分が成長すれば、それを必要としてくれる人が現れる。
世の中はこういうメカニズムで動いているのかもしれませんね。
一つひとつの仕事、一人ひとりとの出会いが日々勉強です。
目の前のことに真剣に取り組めば、その分だけいろいろなものを得ることができます。
それが自分をより大きな人間に導いてくれて、さらに力を発揮できる縁を呼び寄せてくれるのではないかと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。