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2017.1.27
自分の人生をより豊かに、より価値あるものとするためには、
「日々の限れた時間を、何に使うのか」
という時間の管理がとても大切になってきます。
時間管理において大切なことは、
という両面のアプローチです。
限られた時間の中でできるだけ多くのことを成し遂げようとして、集中力を高めてパフォーマンスを上げることも有効ですが、それには限度があります。
集中した状態を長い間維持するのには限りがありますし、それがずっと続くと心身が疲弊してきます。
時間管理とは必ずしも「より多くのことを成し遂げる」ことを指すのではありません。
自分にとって(あるいは所属組織にとって)価値の高いことをする時間を、確実に確保することなのです。
それを実現する上で効果的なのが、
「毎日、15分間を計画のために使う」
ことです。
毎日15分。すなわち、一日(1,440分)のたった1%を計画のために使うことで、1日の過ごし方は大きく変わることでしょう。
目次
忙しい状態が続くと、一分一秒が惜しく感じるものです。
朝起きるとすぐに「今日のやるべきこと」で頭がいっぱいになり、わずかな空き時間を見つけると、「何かひとつでもタスクを片付けられないか」という思考になります。
しかし、片っ端から目の前のことを片付けることが、必ずしも能率的であるとは限りません。
常に何かをしている状態が続くと、本当はたいして急ぎでもないようなことを「優先事項」であるかのように錯覚してしまいます。
小さなタスクを片付けるのに夢中になるあまり、じっくり腰を据えてやらなければならないことが、いつも後回しになってしまいます。
そして、「今日もやりたいことができなかった」と嘆きながら一日が終わってしまうのです。
目の前のことに振り回されず、本当に大切なことを確実に成し遂げるためには、仕事や用事に取りかかる前に、時間の配分をしっかり考えることが重要です。
毎日たった15分、計画の時間を設ける。それだけで、優先順位が乱れずに済むようになるのです。
日々の計画は、次の手順で進めていきます。
計画を立てる際に最も大切なことは、
「いきなり時間配分からはじめない」
ことです。
タスクの洗い出しや、時間配分を行う前に、自分の人生を大局的に見つめる時間を設けてください。
具体的には、
について、考えをめぐらせるのです。
自分の仕事や生活における目的に目を向けましょう。
「自分は何のために働いているのか」
「自分は何を大切にして生きたいのか」
目の前のことに振り回されてしまうのは、ここがブレてしまうからだと言っても過言ではありません。
仕事を通じて得たいもの、成し遂げたいものが明確でないと、「仕事のための仕事」に陥ってしまいがちです。
人生において「何をすることが喜びなのか」が明確でないと、常に「用事」を片付ける人生になってしまいます。
例えば私の場合、「人の成長と成功を支援する」ことが仕事の目的であり、「愛と豊かさを感じる」ことが自分にとっての幸せである、と定義しています。
それを印字したものを手帳に差込み、毎朝読み返すようにしています。
そうすることで、
という「自分軸」を日頃から認識し、この軸に基づいて時間の配分を行う思考回路が形成されます。
※人生の目的の見つけ方は「徹底じぶん理解ワークブック」をご参照ください。
人生の目的と並んで見つめていただきたいのが、10年後の自分のビジョンです。
「10年後、どのような自分であるか」という大まかなイメージを描いてみてください。
もちろん、10年後の自分が本当にどうなっているかなど、知る由もありません。
あまり具体的に考えようとしても、それを実現できるとは限りませんし、実現するのが良いとも限りません。
この先、私たちは無数のチャンスに巡り会い、無限の可能性を発揮することができるからです。
ビジョンは抽象的なもので構いません。人生の目的(ミッション、テーマ、コンセプト)を追求していった結果、自分がどんな人物像になるのかをおおまかにイメージしてみましょう。
これも、限られた時間を何に使うかを決める上で、重要な軸となります。
最後に確認しておきたいのか、短期的な目標です。
年初に「今年の目標」を作成したのであれば、それを読み返しても良いでしょう。
目標が達成できなくなる理由のひとつは、目標そのものを忘れてしまうからです。
毎日読み返すことによって、「自分は何を成し遂げたいと思っているのか」を絶えずリマインドすることができます。
目標は一年で立てても良いですが、一年でできることは限定されてしまいます。
とはいえ、三年で考えると長すぎてしまい、ゴールがぼやけてしまいがちです。
企業の中期計画として三年が用いられることもありますが、個人の目標を設定するには三年は長いというのが私の見解です。
個人的な目標は二年スパンで考えると、短期的すぎず、現実離れしすぎず、適切なゴールを設定することができます。
私自身、今年は二年計画の二年目を迎えています。
上記の確認を終えてから、タスク管理と時間配分に移ります。
自分の時間をできる限り目的、ビジョン、目標に沿った用途に使うことが大切です。
タスク管理と時間配分で効果的なのは、
「まず一週間単位で考える」
ということです。
一日でできることには限りがあります。体調がすぐれないこともあるでしょう。
また、一日がかりの予定が入っていると、その日は実質的に何もできないこということもあるかもしれません。
一日単位だけで考えてしまうと、成し遂げられることに限りがあります。時間配分の結果に一喜一憂することにもなります。
まずは毎週日曜日の晩、
を行いましょう。
そして、日々の計画の時間においては、その進捗を確認し、場合によっては修正するようにしてください。
例えば、昨日やろうと思ってできなかったことを、今日以降のどこかに振り分けるという具合です。
不測の事態はつきものです。それでも、
「一週間の中でやりくりして、最終的に週末に終わっていれば良い」
と考えれば、計画は達成しやすくなります。
もちろん、最初の計画段階で時間の余裕を持たせておくことが大切です。
すべての時間を埋めてしまうと、リカバリができなくなります。
最後に、今日一日の時間配分を行います。
週間計画の進み具合をもとに、
を決めましょう。
そして、後はできる限り決めた通りに実行する。毎日繰り返し、確実性を上げる。
それを続けることによって、大切なことを確実に成し遂げる時間を確保することが可能になるのです。
家族との時間、運動、学習、趣味など、日々やりたいと思っていながら一向に着手できないことはありませんか。
また仕事においても、「時間があったらやりたい」と思って、ずっとできないでいることはありませんか。
自分の時間の使い方に軸を設けましょう。
目的、ビジョン、目標が明確になっていれば、上記1~3の流れを15分以内で十分行うことができます。
そして、これを毎日続けることによって、時間の使い方が次第に主体的になっていきます。
「常に、自分の軸を見失わないで時間を使う」
それが、仕事や生活において充実と満足を得ることにつながるのです。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。