目標達成
2023.1.1
新年あけましておめでとうございます。自分らしく働いて結果も出す、デキる人を増やすコンサルタント小松茂樹です。今年もよろしくお願いいたします。
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目次
新しい年を迎えて、今年の目標について考えている方もいらっしゃると思います。
年明けは気持ちも晴れやかになりますし、物事に対して前向きな気持ちになりやすいです。仕切り直して物事を考える絶好の節目だと言えるでしょう。昨年がうまくいったとしても、思い通りにいかなかったとしても、新年を契機に目標を新たに設定することは良いと思います。
とはいえ、こうした新年の目標は達成されないままに終わることも多いです。目標達成に向けた熱意が次第に失われて「もういいや」と諦めてしまったり、忙しい日々を過ごすうちにすっかり忘れてしまい「そんなこと考えていたんだっけ」と自分でも忘れてしまったりすることも珍しくはありません。
毎年このような状況が繰り返されるようであれば、目標設定の仕方や達成に向けた工程の管理のどこかに問題があります。せっかく今年の目標を立てるのであれば、達成できる目標を設定し、達成できるように自己管理を図っていくことが望ましいと言えるでしょう。
目標が達成できない理由は、大きく下記の5つが挙げられます。
たとえ自分の意思や願望から立てた目標だとしても、優先度が低くなって意識から外れてしまう場合があります。つまり、忘れてしまうということです。日々の生活に忙殺され、目の前のことをこなすのに精一杯になると、時間的にも精神的にも、自己目標に向ける意識が低下してしまいます。やがては自分が立てた目標が何であったのかすら、記憶の彼方に飛んでしまうのです。
目標そのものがあいまいで不明確である場合、達成されずに終わってしまう可能性が高くなります。例えば、「人間性を高める」「周囲に配慮する」「モチベーションを高く保つ」「仕事の成果を意識する」などを目標にした場合、「何が」「いつまでに」「どうなったら」目標が達成したことになるのかが判断できません。実態のない意識や感情を対象にしているため、主観的な評価で達成にも未達成にもなってしまいます。これでは達成に向けて具体的な行動につながりません。
目標が明確で、その達成を強く望んでいたとしても、達成に至るまでの道のりが不明確な場合には、やはり達成されずに終わってしまう可能性が高くなります。例えば、「ダイエットをする」「英語がしゃべれるようになる」「資格試験に合格する」などの目標を立てたとしても、それは望ましい結果の状態を思い描いたに過ぎません。それを達成するために具体的に「何を」「どれだけ」「いつまでに」やるのか。結果と行動をセットで考える必要があります。
結果と行動の両方の目標が明確であったとしても、達成するための負担が大きすぎる場合にも達成は困難です。例えば、「毎日3時間勉強する」「毎日10km走る」などの目標を考えてみましょう。独身であったり、時間外労働がほとんど生じない職場で働いている方にとっては、この設定は十分現実的であるかもしれません。一方、家事や育児を行いながらフルタイムで働いている方や、時間外労働が多い仕事に就いている方にとっては、無理に近いような設定です(何かしらの犠牲を伴えば可能かもしれませんが)。時間や体力などを顧慮した上で、非現実的な設定になっている目標は達成が難しいと言えます。
目標を設定した時点では高い志や情熱があったとしても、時間の経過や環境の変化によって、目標そのものに対する熱意を失ってしまう場合があります。例えば、海外赴任に備えて英語を勉強していたとして、突然異動の話が立ち消えになってしまったとしたら、その時点で英語を勉強する意欲は失われてしまうでしょう。好きな異性と同じ学校に進学したくて受験勉強を頑張っていたのに、その人に恋人がいることが発覚して、勉強意欲が失ってしまうというケースもこの例です。目標達成には熱意も大切です。熱意を失ってしまったら、目標そのものを見直しする必要があるでしょう。
そもそも、なぜ人は目標を立てるのでしょうか。その答えは極めてシンプルです。目標を立てるのは「未来をより良いものにするため」です。
どんな人であっても、現在の自分は紛れもなく過去の延長線上にあります。これまでの経験や実績の積み重ねて、現在の自分があります。しかし、未来は現在の延長線上にあるのであって、必ずしも過去の延長線上にあるわけではありません。なぜなら、私たちは今この瞬間から、自分の取るべき態度や行動を変えることができるからです。自分自身が変化することによって、現在から未来に向かう道筋は、過去から現在に至ったものとは異なるものへと変化するのです。
目標とは「望ましい結果」を表現したものです。すなわち、将来における理想的な自分の状態を表したものが目標だと言えます。この目標をどの水準に定めるかは、自分の意思で自由に決めることができます。目標を高く掲げれば、道のりはこれまでよりも険しいものにはなりますが、その未来に進むためのルートが開かれることになります。目標が低ければ、道のりはゆるやかになります。目標の高さによって過程の難易度は異なりますが、どのような基準の目標を定めたとしても、現在と未来の間がつながります。そして、目標となる未来から逆算して、現在から未来にどのように向かえば良いのかを思い描き、その手順と期限を具体的に定めたものが計画となります。
目標を定め、計画を立てる。計画にしたがって行動を起こす。これが、望ましい未来を実現するための手順です。そのプロセスはまず、未来の理想的な状態を目標として定めるところからはじまります。
では、その目標を計画倒れで終わらせることなく、実現させるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。そのためには、前述した5つの失敗要因を回避できるように目標を設定し、計画を立てることが有効です。
日々の仕事や生活に忙殺されて目標を見失わないようにするためには、定期的に目標を確認して思い返すのが有効です。目標を紙やスマホのメモに書き出し、毎朝読み返すことで、目標を失念するのを防ぐことができます。毎日繰り返し確認することによって、自分の目標を脳に常駐させることができ、目標達成に向けた行動を習慣化できるようになります。
望ましい結果の状態を思い描くだけでなく、どうやったらそれが実現できるのかという過程も詳細に思い描き、まず頭の中で目標を達成させてみましょう。過程が明確になれば、それを行動目標として設定し、手順や期限を定めてスケジュールに落とし込みます。「何を」「どれだけ」「いつまでに」実行すれば目標が達成できるのか。結果と過程の両方が明確になれば、自分がやるべきことに迷いなく集中できるようになります。
過程を思い描き、計画を立てる上で重要なことは、測定できるものを管理対象とすることです。目標達成に必要なものとしては、意識・能力・行動の3つが挙げられますが、その中で測定できるものは行動しかありません。意識や能力は実態のない概念上の存在にすぎないため、見ることも測ることもできません。
「気を付ける」「注意する」「意識する」といった目標は単なるスローガンに過ぎず、目標として機能しません。目標達成に向けた計画はすべて行動レベルで定めましょう。行動であれば、回数や時間の長さなど定量的に測定することができるため、計画に対する過不足を正確に評価できるようになります。
目標と現実との乖離がありすぎると、気が重くなってなかなか行動に結びつきません。しかし、行動なくして目標達成はなく、どんな目標であったとしても、それを達成するためには実際に行動を起こしていく必要があります。たとえ最終的に目指すゴールは遠いとしても、はじめは気軽に始めらるレ夢は大きく、一歩は小さくです。そのために有効なのが「近接目標」を設定することです。最終ゴールに辿り着く過程の途中に複数の小目標を設けて、まずは近い目標からスタートすることで、心理的な抵抗を和らげていくことができます。夢は大きく、一歩は小さくです。
どんな目標であれ、最終的に成し遂げられるかどうかを左右するものは、なんといっても自分の本気度です。表面的なうわべの目標、周囲への体裁から掲げたカッコつけ目標は、達成するまでの過程で気持ちがついていかなくなり、途中で断念してしまいがちです。したがって、自分が本心からやりたい、成し遂げたいと思うことを目標に掲げることが必要です。本当に自分が望んでいることだからこそ、途中の障害や問題を乗り越えて、道を切り開き、達成へと辿り着くことができるのです。
自分で掲げた目標が達成できないのは、必ずしも能力や努力が不足しているのではなく、目標や計画そのものの設定が誤っていることも考えられます。自分が心の底から望み、実現したいと思うことについて、合理的かつ現実的でありながら、チャレンジ精神をわきたてるような目標を設定しましょう。
人は達成体験を重ねて成長し、自己肯定感や自己効力感を高めていきます。それが仕事や生活での成功、そして幸せにつながります。2023年を素晴らしい一年にできるよう、まずは今年一年で成し遂げたいことを考えてみてください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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