今、ここの感情と向き合う-1分間日記 その1

「今ここにいる自分」と向き合う上では、日記は非常に有効なツールです。私自身、今では手帳に日記を書くことがすっかり習慣化し、その日に起きたことや考えたことをいつでも後から振りかえれるようになっています。

 

とは言え、昔から書いていたわけではありません。ここ4年くらいの話です。きっかけは一冊の本と出会ったからでした。

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『1分間の日記で夢は必ずかなう!~成功と幸せを引き寄せる!「感性」を刺激する習慣~』

著者:今村暁 出版:フォレスト出版

 

日記と言っても、ただその日にあった出来事を書くのではなく、ある一定のルールに従って書きます。自己分析と目標達成につながるように、意図をもって書くのです。

 

今でこそ少し項目をアレンジして書いてますが、最初の1年半ほどは原作の考え方に忠実に従って書いていました。これを継続することによって人生が少しずつ変化していくことを自分でも実感し、書き続ける効果を肌で感じたので続いていると言えます。

 

今回は、この原作の基本的な考え方をご紹介します。

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【目的】
・日記は、心質(明るい⇔暗い、ワクワクしやすい⇔クヨクヨしやすい、負けず嫌い⇔負けに慣れている・・・)を改善し、感性を蘇らせてくれる、簡素で強力な力を発揮するツールである。

・頭の中を整理し、自分の心を内観することで、行動力を上げ、成功や幸せを呼び寄せやすくすることができる。

 

【書き方】
・最初は1分からでOK。慣れてきたら3分くらいをメドに、下記の項目を記入する。
・朝(①~②)、晩(③~⑤)の2回に分けて書く。
・最初は書けない部分があっても構わない。まずは、書けることから書き始めることが大事。

 

【項目】
① 夢・目標(短期・長期)
・なるべく具体的に・はっきり書く(○年収1,000万円になる ×大金持ちになる)
・「~である」「~している」という進行形(断定した表現)で書く(×「~したい」「~なりたい」)
・自分が本当に求めているもの・状態に気づくまでは、夢や目標は日々変化しても構わない

 

② やりたいこと
・できるかどうかは問わず、「自分がふと、今やってみたいと思ったこと」を書き連ねる
・「やりたいこと」として書き連ねたリストのうち、5~7割程度は「すぐできること」であることに気付く。挙げた物を「できることから」「できるだけ早く」実際に行動に移してみる
・「やりたいことがあるので」→「書いてみると」→「実現した」というサイクルを身に付ける
・「やりたいことを紙に書くと実現する」という小さな経験を繰りかえさせることで、徐々に、大きなことを実現させる力と自信につながっていく

 

③ 今日の出来事
・単なる出来事の記録ではなく、その時に感じた感情も書く(正直に、赤裸々に、ありのまま)
・悪い出来事の感情は、何かしら肯定的な表現で締めくくり、負のイメージが残らないようにする
・人から褒められたことを書く(怒られたことは記憶に残るが、褒められたことは忘れやすいので)

 

④ 今日の感謝
・どんな人でも、1日の生活の中で、純粋に他人の優しさや好意に対して感謝する瞬間があるはず
・毎日、何でもいいから「感謝できることに焦点を合わせる」ことで感謝に気付く習慣が身につく
・やがて、自分の感謝の傾向が見て取れ、「自分の感じ方に問題があること」に気付く
・感謝することができれば、ますます多くのものが手に入るようになる

 

⑤ 今日の成功法則・学びの言葉
・その日に自分が発見したり考えついた「自分独自の成功法則」を記録する
(自分なりの「良い結果を出した方法」「モチベーションが上がった方法」ジンクスでも良い)
⇒世界でたった一冊の、自分用にオーダーメイドされた、自分だけの人生攻略本が完成する
・成功法則が見つからない場合には「学びの言葉」を書いておく
(誰かとの会話の中や読んだ本の中から、気になる言葉や感動した一言、感心した考え方など)

 

以上が、原作の基本的な考え方です。

次回は私の経験とアレンジについてご紹介します。

  

投稿者プロフィール

小松 茂樹
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役。人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントに転身。営業力強化・業務改善・生産性向上・ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を行っている。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。

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