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目標達成

2014.9.10

願望実現への道のり−何のための自己分析か

現在の自己分析の具体的な方法に入る前に、「なりたい自分になる」までの道のりと、自己分析の意味を改めて確認したいと思います。

 

これまで重ねて申し上げてきた通り、人生というのはこれまでの経験によってできています。経験とは「選択」の連続です。小さな選択の積み重ねが経験となり、自分の人生となります。
「選択」は意識もしくは無意識の自分の判断によってなされるものです。したがって経験=自己、すなわち自分自身と言うことができます。

 

自分自身のことを理解するためには、「興味」「能力」「価値観」「役割」の4つの尺度から、自分を整理したり推測したりすることが必要となります。自己分析とは、この4つの尺度に従って自分のことを調べ、自分の特徴を自覚し、理解するステップなのです。

この4つの尺度に基づいて自分のことが理解できるようになると、

・自分がやりたいこと
・自分ができること
・自分がやるべきこと

が次第に目の前に見えてくるようになります。

 

これらを統合的に紡ぎ上げた先に、自分の中に潜む「真の願望」が現れます。生涯を通じて「何としてでも成し遂げたい」こと、それが本当の意味での自分の「願望」です。これは自分がどんな人生を歩んでいくかのテーマにもなります。その意味で「使命」とも言うことができるかもしれません。自己分析を重ねていくと、この宿命や使命とも言える本当の願望に辿りつくことができます。それに基づいて行動をすることによって、理想的な自分の姿に、確実に近づいていくことができるのです。

 

その「真の願望」を明文化したものが「ミッション・ステートメント」です。「自分は何のために生きているのか」という問に対する答えとも言えます。自分の人生の目的を定義した「自分憲法」のようなものです。このミッション・ステートメントを作成することで、自己分析は完遂となるのです。

 

ところが、ミッション・ステートメントは非常に長期間にわたる夢や理想であり、その内容は抽象的・理念的なものになりがちです。そこで、そのミッション・ステートメントを具体的にイメージするために「ビジョン」を描く必要があります。

ビジョンとは「いつまでに、何をして、どうなっている」というイメージです。具体化・数字化することでイメージを目標に変えることができます。どうなったらミッション・ステートメントが果たされたと言えるのか、を明確にするのです。

 

ビジョンが定まったら、それを現実にするために、取るべき具体的な行動の「計画」を立てる必要があります。計画は極めて重要です。計画が立てられなければ、効果的な行動を取ることができません。

せっかくゴール地点を定めても、それを本当に実現できるという青写真が描けなければ、行動のベクトルを実現に合わせることができなくなります。「行動に移しさえすれば、必ずや実現できる」という、具体的、緻密で、現実味のある計画づくりが非常に重要となります。

 

計画が定まれば、後は「実行」あるのみです。「これをすれば実現できる」という手順に従って、その通りの行動を重ねていくのです。

しかし、実行には困難がつきものです。予想外の出来事、環境の変化などに加え、甘えや不安、意欲減退など自分の内面が行動を妨げていきます。計画を成し遂げるために最大の障害となるのは自分自身です。いかにセルフ・コントロール(自己管理)をして、自分を行動に駆り立てて行かせられるかが、願望実現の重要なカギとなります。

 

・徹底した自己分析で「興味」「能力」「価値観」「役割」を明らかにする
・願望を明確にし、ミッション・ステートメントとビジョンを立てる
・具体的で、緻密で、現実的な計画を立てる
・セルフ・コントロールを徹底し、立てた計画を実行に移し、継続する

 

これからがすべて果たされた時、人は「自分がなりたい自分」に大きく近づくことができる、と私は考えています。

自己分析は、すべての土台となるものです。計画と実行のフェーズをしっかり行うためにも、自己分析は徹底的にやる必要があるのです。

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